血圧について素朴な疑問に答えます!

血圧について素朴な疑問に答えます!
のんびり太郎
のんびり太郎

血圧は、健康診断でも必ず検査する項目の一つですよね。

血圧は、高くても低くても何かと問題が起きてきます。

今回は、血圧について簡単に解説してみます!


特に、高血圧は様々な血管系の疾患のリスクになる為に問題視されることが多いですが、低血圧も何となく元気がでなかったり、立ちくらみしやすいなど辛い思いをしていることも多いのです。

ただ、低血圧のひとの方が寿命が長いというデーターもありますのでデメリットだけではないようです。

血圧とは?

血圧とは、心臓から送り出される血液が全身へと流れていく際、動脈の内側にかかる圧力のことです。

血圧は心臓に近い血管ほど高く、手足などの末梢血管にいくほど低くなります。

通常は血圧測定を行うときは、上腕部の血圧を測定します。

血圧とは?

「血圧」=「心拍出量」×「総末梢抵抗」

  • 収縮期血圧(上の血圧)
    収縮期血圧とは、心臓が収縮して、最も強く血液を送り出そうとするときの血圧のことを指します。

  • 拡張期血圧(下の血圧)
    心臓がゆるんで、送り出した血液が心臓に戻ってくるときの血圧のことを指します。

冬場に寒くなると血圧があがるのはなぜ?

寒くなると、体温の低下を防ぐために、人の体は皮膚からの熱の放散を少なくしようと皮膚の末梢血管を収縮させます。

末梢血管が収縮すると、総末梢抵抗が増加することになりますので血圧の公式に当てはめると血圧が上昇することになり、寒い冬場は血圧が高くなる傾向になります。

病院で測ると血圧が高くなるのはなぜ?【白衣高血圧】

病院で血圧を測る際は、医師や看護師が測る場合もあれば、自動血圧測定器で自分で測る場合もあると思いますがどちらにしても誰かにチェックされるという意識が働いてしまい、少なからず緊張感が出てしまいます。

緊張すると交感神経が興奮した状態になるので、血圧は上昇してしまいます。

そのため、自宅でリラックスした状態で測定するときよりも血圧が高くなるのです。

このような状態を「白衣高血圧」と呼びます。

このタイプの人の特徴として、真面目で細かい事にも、よく気が付くような性格であり、身体的・精神的に過敏で完璧主義の傾向が強いことがあげられます。

逆に、病院に来ると信頼している医師や看護師などに会えることで、安心してリラックスした状態になり自宅で測定する血圧よりも低くなるひとが稀におられます。

このような状態を「仮面高血圧」と呼びます。

他の原因としては、高血圧の治療中のひとで薬の効果が持続しにくいタイプのひとにも「仮面高血圧」が起こります。

降圧剤は通常、1日1回、朝に服用することが多いのですが、ひとによっては、薬の効果が24時間持続せず、病院を受診する昼間は薬が効いていて血圧がコントロールできているのですが、薬の効果が早めに切れてしまい夕方から早朝にかけて血圧が高くなってしまうのです。

「仮面高血圧」のひとは、心筋梗塞や脳卒中になる危険が、血圧コントロールができている人の約3倍も高いといわれています。

また、トイレを我慢したり、力んだりしても血圧は上昇してしまいます。

血圧は様々な因子により容易に変動してしまうのですね。 

太る(メタボになる)と血圧が高くなるのはなぜ?

肥満になると、脂肪細胞が増加し、脂肪細胞にも脂肪が蓄積した状態になります。

脂肪細胞からは様々な生理活性物質が分泌されるのですが、そのなかでも血圧を上昇させるレニン・アンジオテンシン系の活性につながる「アンジオテンシン」が増加します。

「アンジオテンシン」は血管を収縮させる作用のほかに、副腎髄質からの「アルドステロン」分泌の促進作用が認められています。

「アルドステロン」は、腎臓におけるNaの再吸収を促進するため水も再吸収され循環血液量が増加します。

循環血液量の増加は、心拍出量の増加になるので血圧の公式に当てはめると血圧の上昇になります。

そのため、肥満は血圧上昇の要因の一つと考えられています。 

左右の腕で血圧を測ると差があるのはなぜ?

腕の太さの差が、血圧の実測の差に現れる

本来は、血圧は右腕も左腕も変わりません。

ところが人には利き腕があるため、通常利き腕の方が太い事が多いのです。

血圧を測定するときは腕にマンシェットという圧迫帯を巻きます。

最初にマンシェットに空気を送り込んで腕を圧迫し上腕動脈を閉塞させた状態から空気を少しずつ抜いていき血流が再開した時を最高血圧(上の血圧)としています。

このマンシェットに圧力をかけるのですが、腕が太いと圧力が逃げてしまうために、より高い圧力が必要になります。

そのため腕が太い方が実測値が高くなってしまうのです。

ただ、これは誤差の範囲とされ5~6㎜Hgくらいのものです。

大動脈炎症候群でも左右差が現れる

左右差が20㎜Hg以上ある場合は、何か他の原因があると考えるべきです。

若い女性に多い自己免疫疾患である『大動脈炎症候群』では、左右に分岐する動脈の部分に炎症が起こり動脈の壁が厚くなるために左側に流れる動脈の入り口が狭くなります。

そのため左の腕の血圧が低くなってしまうのです。

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