むくみを漢方的にはどう考えるの?

むくみを漢方的にはどう考えるの?

浮腫みは身体の特定の部位に過剰な水分がたまることによって引き起こされる状態です。

浮腫みは皮膚の下に水分が滞留することで、その部位が膨らんだり腫れたりする症状を指します。

以下に、浮腫みの主な原因と症状、そして予防・対処法について解説します。

浮腫みの主な原因】

  • 過剰な塩分摂取
    高塩分の食事を摂ると、体内のナトリウム濃度が増加し、水分が組織に滞留しやすくなります。

  • 体液循環の障害
    血液やリンパ液の流れが滞ることで、組織に余分な水分がたまりやすくなります。
    これは血管の病気やリンパ系の問題が原因となることがあります。

  • ホルモン変化
    妊娠中や月経周期中など、ホルモンの変化によって水分バランスが崩れ、浮腫みが起こることがあります。

  • 長時間の静止
    長時間同じ姿勢でいることや、長距離移動などが浮腫みを引き起こすことがあります。

  • 薬物
    一部の薬物は浮腫みを引き起こす副作用があります。

  • 腎臓疾患
    腎臓の機能低下などが浮腫みを引き起こす可能性があります。
浮腫みの症状
  • 膨らんだ感じや腫れた感じがある部位があります。
  • 皮膚が引っ張られる感じや、はっきりとしたくぼみが見られます。
  • 靴や指輪がきつく感じられることがあります。
  • 通常よりも重い感じがすることがあります。
浮腫みの予防・対処法
  • 塩分摂取を控え、バランスの取れた食事を摂ることが大切です。
  • 軽い運動やストレッチを行うことで、血液やリンパ液の流れを促進し、浮腫みを予防します。
  • 長時間同じ姿勢を続けず、適度に休憩を取ることで、浮腫みを軽減できます。
  • 適切な量の水分を摂ることで、体内の水分バランスを保ちます。
  • 足を上げて休むことで、足の浮腫みを軽減できます。

むくみを漢方的にはどう考えるの?

のんびり太郎
のんびり太郎

むくみは漢方的には水分代謝が悪く、水の排出が滞っている状態と考えます。

「水(すい)」とは血以外のすべての体液の総称で、体液だけでなく、汗や唾液、胃液、腸液、尿のような分泌液や排泄液なども入ります。

中医学では「津液(しんえき)」といいます。

むくみの原因は ”脾” の失調

脾のはたらきを表す言葉に「脾は運化を主る」があります。

運化とは飲食物を消化し、人体に必要な形に変化させ(化成)、吸収し、全身に運ぶことです。

この運化という作用が失調すると ”湿” が発生しさらに悪化すると ”痰” になってしまいます。

体にたまった余分な水分を「湿(しつ)」といい、湿が濃縮されていき、ベトベト・ネバネバしたものに変わってきます。

これを「痰(たん)」と呼びます。

のんびり太郎
のんびり太郎

流れが悪くよどんだ水は水質が悪くなるのと同じ考え方です。

水流のある小川はせせらぎ、ため池のような水は濁りますよね!

のんびり太郎
のんびり太郎

脾(消化器)は “湿を嫌い、燥を好む” という性格があると中医学では考えられています。

逆に、肺は ”燥を嫌い、潤うことを好む” という性格があります。

脾の失調による水滞の時のからだの症状

  • 体の重だるさ
  • むくみ
  • 軟便(ベタベタしている)
  • 天気に影響されやすい:雨の日は調子が悪い
  • 食欲低下
  • 舌が大きく厚みがある(胖大舌):正常よりはれぼったくて、舌を出した時口の幅いっぱいになるような舌
  • 歯痕舌(しこんぜつ):両側の舌の縁に、歯型が波打つようについている状態。
  • 舌に白苔が多くなっている。
のんびり太郎
のんびり太郎

胖大舌(はんだいぜつ)・歯痕舌(しこんぜつ)はこのような感じです。

むくみの漢方的養生法

寝室・部屋の湿気対策

寝室や部屋の湿気対策は、快適な居住環境を維持するために非常に重要です。

過度な湿気はカビやダニの発生を促進し、健康や建物に悪影響を及ぼす可能性があります。

以下に、寝室や部屋の湿気対策についていくつかのポイントを説明します。

  • 適切な換気:
    適切な換気を行うことで、湿気を排出し乾燥した空気を取り入れることができます。
    毎日少なくとも数分間、窓を開けて空気を入れ替えることを心掛けましょう。
    特にシャワーやお風呂を使った後は、換気扇を使って湿気を迅速に排出します。

  • 除湿機の使用:
    除湿機は空気中の湿気を取り除く効果的な方法です。
    特に湿気の多い季節や場所で有効です。
    除湿機を使って湿度を適切なレベルに保つことで、カビやダニの発生を防ぎます。

  • 適切な温度設定:
    室温を適切に保つことも湿気対策の一環です。
    室温が低すぎると湿気が凝結しやすくなりますので、適切な温度設定を心がけましょう。

  • 湿気を発生させないようにする:
    シャワーやお風呂を使った後は、浴室内の湿気を外に出すためにドアや窓を開けて換気します。
    また、洗濯物を干す際にも湿気が発生するので、外に干すか、室内に干す際は換気を行うことが大切です。

  • 適切な収納:
    衣類や物品を密閉された状態で保管すると湿気がこもりやすく、カビが発生する可能性が高まります。
    通気性のある収納や棚を使用し、物品同士が密着しないように工夫します。

  • 湿気吸収剤の利用:
    湿気吸収剤を部屋に配置することで、湿気を吸収し乾燥させる効果があります。
    これはクローゼットや衣類の収納スペースなどに特に効果的です。

  • カーテンの取り扱い:
    カーテンは湿気を吸収しやすい素材が多いため、適宜洗濯や交換を行い、清潔な状態を保つことが重要です。

これらの対策を組み合わせて実施することで、寝室や部屋の湿気をコントロールし、快適で健康的な居住環境を維持することができます。

のんびり太郎
のんびり太郎

湿気は重いので下の方に籠りやすくなっています。

寝具は床に布団を敷くよりは、ベットで高い位置で寝る方が湿気の影響を受けにくいです。

お腹を冷やさないようにする

脾胃は冷えると働きが悪くなると中医学では考えられています。

冷たい飲食物の摂り過ぎや、お腹を出したままの格好でいることは避けるようにしましょう!

利水作用のある食材や漢方薬を取り入れる

利水作用のある食材
のんびり太郎
のんびり太郎

漢方薬の利水剤を見分ける方法があります。

次の生薬が2つ以上含まれている漢方薬は「利水剤」と考えてほぼ間違いありません。

  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 朮(じゅつ)
  • 沢瀉(たくしゃ)
  • 猪苓(ちょれい)
  • 半夏(はんげ)
  • 防已(ぼうい)

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