おできや、化膿を繰り返すにきび、水虫などにおすすめの漢方薬が『十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)』です。
どちらかというと、患部が ”ジュクジュクしていない” ときに使用されることが多い漢方薬です。

新型コロナの治療にも『十味敗毒湯』を使用して、効果があったと考えられるという内容が「白川病院理事長・岐阜協会 野尻 眞医師」により発表されていました。
にきびとはどんな状態なの?

にきびの症状にはどのようなものがあるの?
にきびの最初の症状は、面皰(めんぽう)という皮脂が毛穴にたまった状態です。
毛穴の先が閉じている「白にきび」と、毛穴の先が開いている「黒にきび」があります。
面皰が炎症をおこすと赤いぶつぶつ(丘疹(きゅうしん))となり、さらに炎症が進むと膿がたまったぶつぶつ(膿疱(のうほう))になります。
さらに炎症がひどくなると、皮膚の下に膿がたまった袋ができたり(嚢腫(のうしゅ))、硬く大きく触れる状態(硬結(こうけつ)あるいは結節(けっせつ))になったりします。
にきび対策におすすめのスキンケアとは!

1日2回洗顔料で洗顔し、基礎化粧をする習慣のある場合には、化粧水などを使った基礎化粧をしてかまいません。
基礎化粧品は、「ノンコメドジェニック」あるいは「ハイポコメドジェニック」と明記されたものが推奨されています。
ノンコメドジェニックとはどのようなものなの?
「ノンコメドジェニック」とは、「コメド(面靤)」ができにくいという意味です。
「コメド」とは、毛穴に皮脂や角質などが詰まって膨らんだ状態(ニキビができる一歩手前やニキビの第一段階の症状)を指します。
ハイポコメドジェニックとはどのようなものなの?
「ハイポコメドジェニック」とは 、にきびになりにくい処方のことです。
にきびのもととなる「コメド(面靤)」ができにくい処方であることを意味しています。「ハイポ hypo=低い」「コメドジェニック comedogenic=面靤を発生させる」という意味の言葉です。
(引用:日本皮膚科学会)

皮膚科専門医も推奨しているおすすめの商品がこちらです!

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十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の生薬構成(ツムラ)
桔梗(キキョウ)、 柴胡(サイコ)、 川芎(センキュウ)、 茯苓(ブクリョウ)、防風(ボウフウ)、甘草(カンゾウ)、荊芥(ケイガイ)、生姜(ショウキョウ)、樸樕(ボクソク)、独活(ドクカツ)

『十味敗毒湯』は製薬メーカーによって構成生薬が異なります。
上記の生薬は「ツムラ」ですが、「クラシエ」の場合は「樸樕(ボクソク)」の替わりに「桜皮(オウヒ)」が入っています。
「桜皮」には女性ホルモンのエストロゲンを分泌する作用があります。漢方的には排膿、解毒などの効能があるとされています。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の効能効果(ツムラ)
化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の特徴・説明
- 構成生薬では、「桔梗」が含まれており、排膿・去痰作用が認められています。
類似薬に『排膿散及湯』があり同じく「桔梗」が含まれています。 - 『十味敗毒湯』は抗生剤などと併用することで、難治性の症状が改善することもあります。
- 『十味敗毒湯』は江戸時代の外科医である「華岡青洲」によって日本で創製された漢方薬です。10種類の生薬で毒素を取り除くということから『十味敗毒湯』と名づけられたようです。
- 『十味敗毒湯』は味は表現法が難しいですが、渋いです。

華岡青洲(はなおかせいしゅう)は麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」を発明し、世界で初めての全身麻酔による乳ガン摘出手術に成功した江戸時代の外科医です。
通仙散は「マンダラゲ」という植物を始め、数種類の植物を調合して作られていました。
華岡青洲についてもっと知りたくなったらこちらのサイトに行くといいですよ!
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
漢方薬のメーカーは「ツムラ」「クラシエ」が2大メーカーです。そのほか、「三和」「コタロー」などあります。どこのメーカーが優れているかは自分は正直わかりません。
同じ方剤名でもその中に含まれる生薬は植物などが原料になっているので、生産地・生産時期・天候などで変わります。ただ、しっかりと厳しい基準をクリアしたものですので心配はありません。
ちなみに、「ツムラ」さんの粉末は、粒子が大きいですがお湯に溶かすときれいに完全に溶けてしまいます。
「クラシエ」さんの粉末は、粒子が細かいですが、お湯に完全には溶けず、粒子が沈殿した感じになります。
実際に飲み比べて、お好みのメーカーを選んでいただければ良いと思います。
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