最新の研究で、聴力の低下が認知症の最大のリスク因子であることが明らかになりました。
聴覚の衰えは、脳の活性化や社会的交流の減少など、認知機能の低下につながる可能性があります。
しかし、喜ばしいことに、補聴器を使用することでこのリスクを軽減できるという研究結果があります。
補聴器は聴力を改善し、日常生活でのコミュニケーションや認知活動による脳の活性化を促進します。
本記事では、聴力の低下が認知症とどのように関連しているのか、そして補聴器を利用して認知症予防に取り組む方法について詳しく解説します。
健康な脳と聴力を保つために、補聴器の重要性を再確認しましょう。
2017年の「国際アルツハイマー病会議」において、注目すべき研究報告がありました!
その内容とは、「認知症リスクなかでも難聴は最大のリスク因子である」ということでした。
年齢を重ねていくと当然ながら、目や耳をはじめ色々なところが悪くなってくるよね⤵
そうだね。
調剤薬局で仕事をしていても高齢者の方は個人差が凄く大きいと感じることが多いよ。
例えばどんなこと?
例えば、名前を呼んだ時に本人は聞こえてなくてしれっとしていて、周りの患者さんが「私じゃないよ、だれだれ」って感じでざわざわするような感じとか、読んだ名前の人ではなく全く別の人がやってきたりとか・・。
混んでいるときなんか、間違って別のひとにお薬を渡してしまいそうだね。
そうなんだよ。だから医療機関では、自分の名前を何度も言ってもらうことが多いのはそういう理由なんだよ。
自分が名前を呼んでいるのに ”どういうつもり!” みたいに怪訝そうな態度を示す患者さんも多いのですが…。
医療関係者が名前を呼んで、そこに来た人に改めて名前を聞くのは医療事故防止のためなので、面倒くさがらずに答えてくださいね。
理解のほどよろしくお願いいたします。
難聴とはどのような状態なの?
音が聞こえにくい、言葉が聞き取りにくい、ほとんど聞こえないといった症状を難聴といいます。
「難聴」には、様々な種類があります。
大きく分けると、外耳、中耳に原因のある「伝音性難聴」、内耳、蝸牛神経、脳に原因のある「感音性難聴」、伝音難聴と感音難聴の2つが混ざっている「混合性難聴」の3つです。
これらの難聴は、どこで障害が起こっているかによって分けられています。
高齢者の耳が遠くなる、加齢性の難聴は感音性難聴の一つなんだよ!
難聴は、一般的には聴覚機能の一部または全部が低下している状態を指します。
これは、外部の音を正しく感知する能力が低下することで、日常生活において会話や環境音を適切に理解するのが難しくなる場合があります。
難聴は、程度によって軽度から深刻なものまでさまざまであり、一時的なものから持続的なものまでさまざまな原因によって引き起こされることがあります。
難聴の原因
難聴の原因はさまざまですが、主なものには以下が含まれます。
- 老化:加齢による耳の組織の劣化や内耳の毛細血管の血流低下によって引き起こされる老人性難聴(高齢者の聴力低下)が最も一般的です。
- 遺伝的要因:特定の遺伝的条件や遺伝子変異によって引き起こされる遺伝性難聴があります。
- 環境要因:騒音、化学物質、放射線などの外部環境の影響によって引き起こされることがあります。
- 疾患や障害:耳の感覚器や神経の疾患、頭部外傷、中耳炎、腫瘍、感染症などが難聴の原因となることがあります。
- 薬物や毒物:特定の薬物や毒物の使用や摂取によって難聴が引き起こされることがあります。
難聴の症状
難聴の主な症状には以下が含まれます。
- 音の聞き取り困難:会話や環境音を聞き取りにくくなることがあります。
- 音が歪んで聞こえる:音が歪んで聞こえたり、耳鳴りやノイズを感じたりすることがあります。
- 音のレベルが低下する:音が遠くから聞こえるように感じることがあります。
- 言葉の聞き取りにくさ:特に複数の人が話している場面や背景騒音がある場合に、言葉を聞き取りにくいことがあります。
難聴の治療と管理
難聴の治療と管理には以下の方法があります。
- 補聴器:難聴を補うための補聴器を使用することが一般的です。
- 人工内耳(コクレアインプラント):内耳や聴神経の損傷がある場合に使用されることがあります。
- 薬物療法:特定の疾患や症状に対して薬物療法が行われることがあります。
- 手術:特定の疾患や症状に対して手術が行われることがあります。
予防方法
難聴を予防するためには以下の方法が効果的です:
- 適切な耳のケア:過度の騒音や化学物質、外傷などから耳を守るための対策を行います。
- 定期的な健康診断:耳の健康状態を定期的にチェックし、早期に問題を発見しましょう。
- 適切な聴覚保護:騒音の多い環境での作業やレジャー活動の際には、耳栓やヘッドフォンを使用して聴覚を保護します。
難聴は、生活の質やコミュニケーション能力に大きな影響を与える可能性があります。
早期に適切な治療や対策を行うことで、難聴の進行を遅らせ、生活の質を向上させることができます。
感音性難聴のおこるメカニズムとはどのようなものなの?
内耳の内部で、音の振動を電気信号に変えて脳に伝える役割をしている有毛細胞は、その位置する場所によって、感知する音の高さ(周波数)が異なります。
蝸牛の入口付近の有毛細胞が一番高い音を感知し、奥に向かうに連れて低い周波数の音を感知します。
入口に近い有毛細胞ほどあらゆる音にさらされてしまうので、年齢を重ねるとともに、有毛細胞がダメージを受け、高い音が聞こえにくくなってくるのです。
感音性難聴の治療法とはどのようなものがあるの?
感音性難聴は、内耳の毛細胞や聴神経の損傷によって引き起こされるタイプの難聴であり、一般的には加齢性難聴として知られています。
現在の医療技術では、内耳や聴神経の損傷を完全に修復する手術や薬はありませんが、いくつかの治療法があります。
補聴器
補聴器は、感音性難聴の患者が聴力を補うために広く使用される補助器具です。
補聴器は外部の音を増幅し、聴覚の弱い音を耳に伝えることで、聞き取り能力を向上させます。
補聴器は、会話や環境音をより明瞭に聞くことができるようにし、生活の質を改善することができます。
また、補聴器の使用は認知症のリスクを軽減することが示唆されています。
コクレアインプラント
コクレアインプラントは、内耳や聴神経の損傷が進行している患者に対して使用されることがあります。
これは外科手術によって内耳に埋め込まれ、聴覚神経に電気信号を送ることで音を感知し、脳に伝える装置です。
コクレアインプラントは、一部の感音性難聴の患者にとって効果的な治療法となる場合があります。
言語療法やリハビリテーション
難聴が進行すると、言語理解やコミュニケーション能力が低下することがあります。
そのため、言語療法やリハビリテーションプログラムを受けることで、聴覚を補助するだけでなく、言語理解やコミュニケーションスキルを向上させることができます。
感音性難聴は完全に治療することが難しい状態ですが、補聴器やコクリアインプラントなどの治療法を利用することで、聴力を補い、生活の質を向上させることができます。
また、早期に治療を始めることで、認知症などの合併症を予防することもできます。
WHOの認知症リスク低減ガイドライン(12のリスク要因)
「WHOの認知症リスク低減ガイドライン(12のリスク要因)」
世界保健機関(WHO)が発表した認知症リスク低減ガイドラインは、認知症の発症を遅らせ、そのリスクを軽減するための12の重要な要因を示しています。
これらの要因は、認知症の予防において重要な役割を果たすことが示唆されており、個人や社会の健康を向上させることが期待されています。
本記事では、WHOの認知症リスク低減ガイドラインに含まれる12のリスク要因について詳しく解説し、認知症の予防や管理に役立つ情報を提供します。
認知症のリスクを理解し、それらの要因に対処することで、健康な脳と幸福な生活を築くための一歩を踏み出しましょう。
この中でも、「難聴」が一番のハイリスク群と言われています。
難聴により、ひととのコミュニケーションが少なくなったり、社会との関わりが減ったりすることで認知機能が低下する可能性があります。
直接的に音が聞こえないことで、脳への刺激が少なくなり認知機能が低下することも考えられています。
補聴器を購入する時のポイントとは?補聴器を購入する時のおすすめの方法を紹介!
補聴器を購入する際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
まず、自身の聴力の状態を正確に評価し、必要な機能や特性を理解することが重要です。
また、補聴器のタイプやデザイン、使いやすさ、予算なども考慮する必要があります。
本記事では、補聴器を購入する際のポイントを解説し、さまざまな購入方法やおすすめのアプローチを紹介します。
補聴器を購入する際に迷っている方々にとって、役立つ情報を提供し、適切な補聴器を見つける手助けをします。
自分に最適な補聴器を見つけ、快適な生活を送るための第一歩を踏み出しましょう。
まず補聴器の購入には健康保険や介護保険は適用されません。
しかし、補聴器の購入は医師の診断書、領収書があれば医療費控除の対象になります。
自治体によっては補助金が出ることもありますので、お住まいの自治体に確認してみることをお勧めします。
補聴器などを利用することで、聞こえが改善すれば認知症のリスクを低下させられるだけでなく、日常生活が快適になります。
聞こえにくいと感じたら、早めに対応を始めていきましょう!
それでは補聴器を取り扱っているおすすめのお店を紹介しますね!
医療費控除で補聴器購入費用を軽減!ステップバイステップガイド
補聴器を購入する場合、加齢や耳の病気による聴力の低下が日常生活に支障をきたす場合、医療費控除を受けることができます。
平成30年からは、「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」を活用することで、医療費控除の対象となります。
手続きは以下の通りです。
- 耳鼻咽喉科医療機関で「補聴器相談医」の資格を持つ医師に受診し、必要な問診や検査を受けます。補聴器が必要と判断されると、補聴器相談医が「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」を作成します。
- 補聴器適合に関する診療情報提供書を持って、「認定補聴器専門店」に行きます。ここで補聴器を購入する際に、販売店から診療情報提供書の写しと領収書を受け取ります。重要なのは、補聴器専門店には「認定補聴器技能者」が在籍していることです。それ以外の場所で補聴器を購入した場合、医療費控除の対象外となります。
- 確定申告の際に医療費控除として申告します。税務署から求められた場合には、診療情報提供書と領収書の提出が必要となりますので、保管しておきましょう。
参考資料
・一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
どこで補聴器を購入すればいいか悩んだら⁉おすすめの補聴器取扱店を紹介!
ご自宅での補聴器相談なら【きこえのお助け隊】とはどのようなサービスなの?
きこえのお助け隊 は、20年前から補聴器販売を行う訪問型の補聴器専門店です。
累計10万台以上の販売実績に「全国対応できる無料訪問サービス」がポイントです!
【きこえのお助け隊】のすすめのポイントは次の通りです。
- 30日返品保証
- 7日間の無料レンタル
- 3年間電池無料
- 補聴器の下取り
補聴器とは一線を画すスマート集音器【Olive Smart Ear】とはどのようなものなの?
Olive Smart Ear Plus(オリーブスマートイヤープラス)は、元サムスンのプロダクトデザイナーにより開発されたヒアラブルデバイスです。
従来の集音器とは異なり、Olive Smart Earはスマートフォン連携し、アプリ上で自動イコライジング(ユーザーの環境に最適化された音に自動調整すること)が可能です。
スマート集音器【Olive Smart Ear】の特徴は次の通りです。
- 大人数での会話でも相手の声がはっきり聞こえる:
雑音除去システムにより、会議や家族との会話などで聞きたい声を大きくクリアに変換。
- スマホと連携して簡単に操作ができる。何度も店舗に調整しに行く手間は必要ナシ。
- 従来の補聴器や集音器にはない、身につけたくなるスタイリッシュなデザイン
スマート集音器【Olive Smart Ear】の使い方については、次の動画で分かりやすく解説してくれています!
スマートフォンがある程度理解できている方にはおすすめですが、ガラケーユーザーやスマートフォンのことがよく解っていない方は避けていた方が無難かもしれません。
スマート集音器【Olive Smart Ear】は、お取り扱い実店舗にて試聴できます。
スマート集音器【Olive Smart Ear】がバージョンアップした【Olive Smart Ear Plus(オリーブスマートイヤープラス)】も発売されています!(2022.8)
耳の健康器【みみ太郎】とはどのようなサービスなの?
人間の耳と同じ働きをする人工耳介を搭載し補聴器では得られない「立体的で自然な音」で聴ける「みみ太郎 」の無料貸出し・販売促進プログラムです。
聴くことで右脳を活性化させる効果もあるため、健聴者の方にもオススメできます。
耳の健康器【みみ太郎】は無料貸出期間があるので、気軽に試してみると良さそうですね!
補聴器「きこえ」の無料相談【株式会社AXIS・アイセイ薬局】とはどのようなサービスなの?
全国300店舗以上の薬局を運営するアイセイ薬局がきこえの相談をしています。
ご自宅まで相談にお伺いし、必要に応じて最適な補聴器の提案をしてくれます。
補聴器「きこえ」のおすすめのポイントは次の通りです!
- ご自宅への無料訪問相談(北海道・沖縄を除く)
- 補聴器7日間無料体験
- 購入後も無料で訪問しサポート
補聴器「きこえ」では無料相談と無料体験が行われているので、気軽に相談してみてくださいね!
コメント