
アルツハイマー協会国際会議2020において、インフルエンザ予防接種について興味深い発表があったみたいだね!

そうなのです。
”インフルエンザ予防接種を定期的に行っていると認知症になりにくい” という内容でした!
今回はその研究内容について紹介してみます!

”インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの接種は、アルツハイマー認知症のリスク低下と関連している” ことが、アルツハイマー協会国際会議2020で報告されました!
インフルエンザ予防接種がアルツハイマー認知症予防に関連しているというテキサス大学の調査研究とは

テキサス大学ヒューストン医療科学センターのアルバートアムランのチームは、大規模な健康記録データセットを調査しています。
そのテキサス大学の調査研究の結果は次のようなものでした!
- 少なくとも1回のインフルエンザワクチン接種は、アルツハイマー認知症の発生率が17%減少していた。
- 頻回にインフルエンザワクチン接種することで、アルツハイマー認知症の発生率がさらに13%減少していた。
インフルエンザ予防接種がアルツハイマー認知症予防に関連しているというデューク大学の調査研究とは

デューク大学社会科学研究所の老化研究ユニット(BARU)の生物人口統計学の准研究教授であるSvetlana Ukraintseva博士とチームは、75歳以前の肺炎に対するワクチン接種の調査を行っています。
デューク大学の調査研究の結果は次のようなものでした!
- 65歳から75歳までの肺炎に対するワクチン接種は、個々の遺伝子に応じてアルツハイマー認知症のリスクを最大40%減少させていた。
感染症による死亡率と認知症の関連性をデンマーク認知症研究センターとコペンハーゲン大学が共同調査研究とは

ジャネット・ジャンベック博士(デンマーク認知症研究センター)と、デンマークのコペンハーゲン大学の学生とチームは、感染症で病院を受診した65歳以上の患者さんの死亡率を調査を行っています。
デンマーク認知症研究センターとコペンハーゲン大学の調査研究の結果は次のようなものでした!
- 認知症の人は、認知症ではない人よりも感染後に死亡するリスクが6倍高くなっていた。
まとめ

”インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの接種は、アルツハイマー認知症のリスク低下と関連している” という結果に対する生物学的メカニズムを明らかにするには、さらに研究が必要であると結論づけられていましたので、現時点では統計学的な優位性が認められた段階のようです。
今回のデータはアルツハイマー認知症の効果的な予防療法を探求する上で、重要な調査結果とされています。

今後、予防接種が認知症発症低下のメカニズムが解明されれば、現在ある薬剤とは全く異なる作用の抗認知症薬が開発される可能性がありますね。
コメント