ペットは人の何倍もはやく老化がやってくるので、飼い主さんは注意深く観察してあげてね!
シニア期になってあまり運動しなくなってきたり、足腰が弱ってきたと感じるような時には次のような漢方薬もおすすめですよ!
ペット漢方の重要性と効果
ペットの健康管理において、漢方薬は自然な治療法として注目されています。
特にシニア期のペットに対しては、足腰の弱りや慢性的な疾患に対するサポートとして、漢方の利用が増えています。
以下に、ペット漢方の重要性とその効果について詳しく説明します。
1. ペット漢方の基本原理
- 自然療法:
漢方薬は自然由来の成分を使用し、体のバランスを整えることを目的としています。化学薬品を使用せず、副作用が少ないため、ペットに優しい治療法とされています。 - 全体的な健康の促進:
漢方薬は特定の症状だけでなく、体全体の健康を改善することを目指します。これは、ペットの全身の調和を取り戻すために役立ちます。
2. ペット漢方の重要性
- 慢性疾患の管理:
漢方は長期的な視点でペットの健康をサポートします。関節炎、腎臓病、心臓病などの慢性疾患に対して、症状の緩和と病気の進行を遅らせる効果があります。 - 副作用の少なさ:
多くの化学薬品には副作用がありますが、漢方薬は自然成分を基にしているため、副作用が少なく、ペットの体に優しい治療が可能です。 - 予防的アプローチ:
漢方は病気の予防にも効果的です。免疫力を高め、体全体のバランスを整えることで、病気にかかりにくい健康な体を維持します。 - 個別対応:
漢方治療はペットの個々の体質や症状に合わせたカスタマイズが可能です。これにより、より効果的な治療が期待できます。
3. ペット漢方の効果
- 関節と筋肉のサポート:
漢方薬は関節の健康をサポートし、炎症を抑える効果があります。例えば、『疎経活血湯』、『越婢加朮湯』、『薏苡仁湯』などは、関節炎の痛みを和らげ、筋肉の強化を助けます。 - 消化器系の改善:
消化不良や便秘、下痢などの消化器系の問題にも漢方は効果的です。『小建中湯』、『大建中湯』、『半夏瀉心湯』などの成分が消化器の調子を整えます。 - 心臓の健康:
『血府逐瘀湯』、『天王補心丹』などは、心臓の機能を強化し、循環器系の健康をサポートします。これにより、心臓病のリスクを軽減します。 - 免疫力の向上:
漢方薬は免疫力を高める効果があります。霊芝や高麗人参などの成分が免疫系を強化し、感染症に対する抵抗力を高めます。 - 腎臓機能のサポート:
シニア期のペットに多い腎臓疾患に対して、漢方薬は腎機能の維持を助けます。『八味地黄丸』や「牛膝」などが腎臓の健康をサポートします。 - 精神的な安定:
漢方はペットの精神的な健康にも寄与します。例えば、「酸棗仁」や「竜眼肉」、「竜骨」、「牡蛎」などの成分は、ストレスや不安を軽減し、精神の安定をもたらします。
小まとめ
ペット漢方は、自然由来の成分を使い、ペットの体全体のバランスを整えることで、慢性疾患の管理や予防、全体的な健康促進に役立ちます。
副作用が少なく、個別対応が可能なため、シニア期のペットに対する優れた治療法として、ますます注目されています。
ペットの健康をサポートするために、漢方の力をぜひ取り入れてみてください。
シニア期におけるペットの健康問題
ペットの寿命が延びるに伴い、シニア期に入るペットの健康管理がますます重要になっています。
シニア期のペットは、年齢とともにさまざまな健康問題に直面することが多く、その問題は身体的、精神的、行動的なものに及びます。
以下に、シニア期におけるペットの主要な健康問題について詳しく解説します。
1. 関節および運動機能の低下
- 関節炎(変形性関節症):年齢とともに関節の軟骨がすり減り、関節炎が発症しやすくなります。これにより、痛みや不快感が生じ、運動量が減少します。
- 筋力低下:加齢に伴う筋肉の減少(サルコペニア)は、運動能力の低下を引き起こし、転倒や怪我のリスクを高めます。
2. 内臓機能の低下
- 腎臓疾患:シニア期のペットは慢性腎臓病を患うことが多くなります。腎臓の機能が低下することで、体内の老廃物がうまく排出されず、全身の健康に影響を及ぼします。
- 心臓病:年齢とともに心臓の機能も低下し、心臓病(心不全、心臓弁膜症など)のリスクが高まります。
- 消化器系の問題:消化能力の低下や胃腸の働きの悪化により、消化不良や便秘、下痢などが発生しやすくなります。
3. 感覚器の衰え
- 視覚の低下:白内障や緑内障などの眼疾患が発生しやすく、視力が低下します。
- 聴覚の低下:耳の老化による聴力の低下や難聴が一般的です。
- 嗅覚の低下:嗅覚も年齢とともに鈍くなることがあります。
4. 代謝の変化
- 肥満:運動量の減少や代謝の低下により、シニア期のペットは太りやすくなります。肥満は、関節への負担を増やし、糖尿病や心臓病のリスクを高めます。
- 糖尿病:インスリンの働きが低下することで糖尿病が発症しやすくなります。
5. 免疫機能の低下
- 感染症への感受性:免疫機能が低下することで、感染症に対する抵抗力が弱まり、病気にかかりやすくなります。
- 腫瘍:シニア期のペットは腫瘍(良性および悪性)の発生率が高くなります。
6. 行動の変化
- 認知症(認知機能障害):老化に伴い、認知機能の低下が見られることがあります。これにより、混乱、夜鳴き、トイレの失敗などの症状が現れます。
- 分離不安:老齢のペットは、飼い主の不在に対して不安を感じやすくなり、分離不安を発症することがあります。
7. 皮膚と被毛の問題
- 乾燥肌と皮膚疾患:皮膚が乾燥しやすくなり、かゆみや炎症、感染症が発生しやすくなります。
- 被毛の変化:被毛が薄くなる、光沢を失う、白髪が増えるなどの変化が見られます。
対策とケア
シニア期のペットの健康問題を予防・管理するためには、以下の対策が重要です。
- 定期的な健康チェック:獣医師による定期検診を受け、早期発見と早期治療を心掛けます。
- 適切な栄養管理:シニアペット専用のバランスの取れた食事を提供し、必要な栄養素を確保します。
- 適度な運動:関節に負担をかけない軽い運動やリハビリを取り入れ、筋力を維持します。
- 環境の改善:バリアフリーの環境を整え、ペットが安全に快適に過ごせるよう配慮します。
- 精神的な刺激:認知機能を維持するために、知育玩具や新しい遊びを取り入れ、精神的な刺激を与えます。
シニア期のペットの健康管理には、飼い主の細やかな配慮と愛情が欠かせません。
適切なケアを通じて、ペットが快適で幸せなシニアライフを送れるように努めましょう。
足腰の弱りがペットに与える影響
ペットのシニア期における足腰の弱りは、生活の質に大きな影響を及ぼします。
足腰が弱ることにより、ペットは様々な身体的、精神的、行動的な問題を抱えることになります。
以下に、具体的な影響とその原因について詳しく解説します。
1. 運動量の減少
- 原因:関節炎、筋力低下、骨密度の低下など
- 影響:足腰が弱ることで、ペットの運動量が減少します。これは体重管理の難しさや肥満につながり、さらなる関節への負担を増やします。また、運動不足は全身の筋力低下を促進し、体力や持久力も低下します。
2. 痛みと不快感
- 原因:関節の変形、軟骨の摩耗、炎症など
- 影響:足腰の問題は、ペットに慢性的な痛みや不快感をもたらします。これはペットの行動や気分に直接影響し、活動的でなくなることがあります。痛みを避けるために特定の動作を避けるようになり、結果として筋力のさらなる低下を招きます。
3. 行動の変化
- 原因:痛みや運動量の減少によるストレス
- 影響:足腰の弱りにより、ペットは活動的な遊びや散歩を避けるようになります。これにより、飼い主との交流が減り、孤独感や分離不安が増加することがあります。また、ペットが動くのを嫌がるため、トイレの失敗や部屋の一部にこもるなどの行動が見られるようになります。
4. 生活の質の低下
- 原因:移動の困難さや痛み
- 影響:足腰が弱ることで、ペットの基本的な活動(食事、トイレ、休息など)が困難になります。階段の上り下りや高い場所へのジャンプが難しくなり、日常生活の自由度が制限されます。これはペットの生活の質を大きく低下させ、ストレスや不安を増大させます。
5. 二次的な健康問題
- 原因:運動不足や代謝の変化
- 影響:足腰の弱りは、直接的な問題だけでなく、二次的な健康問題を引き起こすことがあります。運動不足による肥満は、糖尿病や心臓病のリスクを高め、免疫機能の低下や皮膚の問題も引き起こすことがあります。さらに、筋力低下により、骨折や転倒のリスクも増加します。
6. メンタルヘルスへの影響
- 原因:持続的な痛みや活動制限によるストレス
- 影響:足腰が弱ることで、ペットは活動的な遊びや探索ができなくなり、精神的な刺激が減少します。これは認知機能の低下やうつ状態につながる可能性があります。また、ペットが痛みや不快感を感じることで、攻撃的になることもあります。
ペットの心臓病と疲れやすさの関係
散歩に行っても、すぐに歩くのをやめてしまうような時は、ただの老化ではなく、循環器疾患も考えられるので、高齢になった場合は心臓の検査を半年に1回くらい受けた方がいいと言われています。
心臓の検査は、聴診・心エコー・レントゲン・血液検査などがあります。
多いのが「弁膜症」、特に「僧帽弁閉鎖不全症」という病気です。
これらの検査は、ペットがじっとしていてくれれば、大変な検査ではないので、安心して受けた方がいいと思います。
循環器系の病気は早めに発見して治療すれば、薬を飲み続けることで症状を緩和しつつ、生活の質を保ちながら過ごすことも可能です。
薬は “治す” ためではなく、あくまで症状を改善するためのものなので、心臓病になってしまったペットは生涯、薬を飲み続ける必要がありますし、症状の進行に合わせて薬が増えていくこともあります。
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ペットの歯周病と心臓病の関係
ヒトでは「1日1回の歯磨きより、1日2回以上した方が、心臓病になる確率が1.7 倍も減る」という調査結果が報告されています。
歯磨きをせずに歯周病がひどくなればなるほど、心臓病になるリスクも高くなるということです。
犬も人間と同じなのです。
愛犬の「歯磨き」を毎日される方は少ないので、口の中は歯周病で酷い状態になっていることが多いようです。
歯周病菌が増え続けると、歯肉に炎症が起き、そして出血も見られるようになります。
出血が起きると、歯周病菌は血管の中へ入り、血流に乗って全身へとめぐり、心臓にまで到達します。
心臓にまでたどり着いた歯周病菌は、心膜や僧帽弁などに付着して心臓病の原因となります。
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