「ズーズー、フガフガ」と、鼻がなっている様な時は、何か病気になっているのかな?
犬が鼻づまりを起こす原因としては、大きく分けて下記の5つが考えられるようです。
- アレルギー
- 副鼻腔炎など鼻の病気
- 歯周病の悪化
- 鼻の腫瘍
- 老化による機能低下
鼻づまりになりやい犬種ってあるのかな?
鼻の短い犬(パグやシーズー、フレンチブルドッグなど)は、鼻の穴が狭かったり、空気が通る道が曲がったり狭かったりすることが多いために、鼻の奥から鼻水が外に流れづらく、鼻づまりを起こしやすいといわれているよ。
今回は「鼻づまり」に効果がある漢方薬を紹介します!
犬猫は「口呼吸ができない」って本当?
人間以外の哺乳類は基本的に鼻で呼吸をしていて、口呼吸はかなり特殊なものです。
もともと人類も鼻呼吸だけだったのが、進化を続けて二足歩行をするようになり、言葉を話すようになった結果、喉の構造が変化したと言われています。
その結果、口呼吸ができるようになったのです。
多くの動物に共通していることは、食べ物が通る道である食道と、空気を肺まで送る道が完全にわかれているということです。
そのため、空気を肺まで届けるためには、鼻から空気を吸わなければなりません。
人間の場合は鼻と口とがつながっているためどちらからでも呼吸ができます。
鼻呼吸をする犬ですが、鼻が完全に詰まってしまう場合もあります。
ひどくなると呼吸困難を起こす可能性もあるので放置するのは危険です。
鼻づまりの観察のポイント
- 日頃から呼吸の様子を見ておきましょう。
大体、犬の呼吸は1分間に15回〜30回です。
呼吸の異常を感じたときは回数だけではなく、鼻と口とお腹の動き、そして呼吸にともなってヒューヒュー、ゼェゼェという音が聞こえないかも観察しましょう。
- 舌や唇、歯茎などが白くなっていたり紫になっていないかも注意してください。
※酸素が足りていない状況になります。
※参考文献:獣医師 加藤桂子(大学病院 獣医師)
日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。
愛犬の「愛犬の呼吸が荒くなる7つの原因」を分かりやすく解説してくれているYouTubeチャンネルがあったので紹介しますね!
犬の嗅覚ってどれぐらい凄いの?
においは、鼻の中の嗅上皮(きゅうじょうひ)にある嗅細胞(きゅうさいぼう)によって感知されています。
犬の場合は、においを感じ取る場所(嗅上皮)の面積が広く、嗅細胞の数も多いため、人より敏感ににおいを嗅ぎ取ることができるのです。
嗅上皮の面積は、人間は3〜4㎠であるのに対し、犬は18〜150㎠といわれています。
犬はどんな種類のにおいでも嗅ぎ分けられるのかな?
人間の汗に含まれている「酢酸」と、足の裏のにおいの成分でもある「吉草酸(きっそうさん)」などは特に敏感に嗅ぎ分けることができるよ!
靴下が好きなワンちゃんは、飼い主さんの足のにおいに反応して喜んでいるのかもね!
犬の嗅覚と人の嗅覚との差はどれくらいなの?
犬は、においの情報処理を行なう嗅球とよばれる脳の部位が発達しているため、犬の嗅覚は人に比べて数千倍から1億倍優れているといわれています。
参考値として、犬は酢酸は人の1億倍、吉草酸は人の170万倍も嗅覚が優れているんだよ!
この値の差は、においを「数千倍から1億倍強く感じている」「数千倍から1億倍遠くからでも嗅ぎ取れる」というわけでなく「人が感じ取れる最小の物質が、数千倍から1億倍薄まっても感知できる」ということを表しています。
そのため、どんなに離れていても遠くのにおいを嗅ぎ取れるわけではありません。
犬がキャッチできる距離は、風向きにもよりますが「最大で3m範囲くらい」までといわれています。
犬の犬種別嗅覚ランキングを紹介!
匂いをキャッチするための受容体の数が多い方がにおいに敏感で鼻がいいといえます。
そのため、一般的にはマズルが長い犬のほうが鼻がいいと考えられています。
ビーグルやブラッドハウンドなど狩猟を行う犬種は、とりわけ嗅覚がよく発達しています。
イヌの嗅覚が優れている理由:嗅神経細胞数と嗅覚受容体のレパートリーの違い
イヌの嗅覚がヒトよりも優れている理由は、嗅神経細胞の数と嗅覚受容体のレパートリーの違いによるものです。
以下に、その詳細を説明します。
嗅上皮の面積の違い
- ヒト:ヒトの嗅上皮は鼻腔の天井部分に位置し、面積は約2~4 cm²です。この小さな面積に約500万個の嗅神経細胞が存在します。
- イヌ:イヌの嗅上皮の総面積は犬種による違いはあるものの、15~150 cm²とヒトに比べて非常に広いです。この広い嗅上皮には大型犬で約3億個以上の嗅神経細胞が存在します。
嗅神経細胞の数の違い
- ヒト:約500万個の嗅神経細胞が存在。
- イヌ:大型犬では約3億個以上の嗅神経細胞が存在。
ネコの嗅覚
- ネコ:頭のサイズはヒトの幼児並みですが、嗅上皮の総面積は約20 cm²とヒトの約5倍です。嗅神経細胞数も約2000万個とヒトの約4倍です。
嗅覚の仕組み
嗅上皮の面積が広くなると、そこに存在する嗅神経細胞数も増加します。
これにより、イヌやネコはヒトよりも多くの揮発性物質を感知できるようになり、嗅覚閾値が低く、低濃度の揮発性物質も嗅ぎ取ることができます。
小まとめ
- イヌの嗅覚の優位性:イヌの嗅上皮面積は15~150 cm²と広く、嗅神経細胞数は約3億個以上で、ヒトよりも圧倒的に多い。
- ネコの嗅覚:ネコの嗅上皮面積は約20 cm²、嗅神経細胞数は約2000万個で、ヒトよりも多い。
このように、イヌやネコの嗅覚が優れているのは、嗅上皮の面積が広く、嗅神経細胞数が多いからです。
これにより、低濃度の揮発性物質も嗅ぎ取ることができるため、ヒトよりも敏感な嗅覚を持っています。
参考文献
・哺乳動物の嗅覚コミュニケーション / 宮崎雅雄:J. Japan Association on Odor Environment Vol. 47 No. 1 2016
犬にとってルームフレグランスや柔軟剤のニオイはストレスの原因にも!
犬にとっての「ニオイ」は単なる刺激ではなく、ストレスや病気の原因となることがあります。
嗅覚が鋭い犬は、ニオイに対して非常に敏感であり、これは脳や内臓の活動にも大きく影響を及ぼします。
ニオイによる影響
- 人間への影響:
ニオイは人間にも大きな影響を与え、「香害」と呼ばれるほどです。頭痛や吐き気、めまいなどの症状が現れることがあります。 - 犬への影響:
犬はさらに嗅覚が鋭いため、ニオイによるストレスが強くなります。鼻炎、咳、くしゃみ、涙、元気がないといった症状が見られることがあります。
香りアイテムとペットの健康
香りアイテムには、動物が代謝できない成分が含まれていることがあります。
特に芳香剤や洗剤に含まれるアロマオイルには、フェノールやアルコールなどの成分が多く含まれています。
- 犬の健康リスク:
嗅覚が鋭い犬は、これらの成分による影響を受けやすく、ストレスや健康問題を引き起こすことがあります。 - 猫やフェレットの健康リスク:
特に猫やフェレットは、アロマオイルの成分をうまく分解できないため、重篤な症状が現れることがあります。これらのペットがいる家庭では、アロマオイルの使用に細心の注意が必要です。
注意点
ペットがいる環境で香りアイテムを使用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 成分を確認: フェノールやアルコールが含まれていないか確認します。
- 使用場所を限定: ペットがいない場所で使用するようにします。
- 換気を徹底: 使用後は十分に換気を行い、ペットへの影響を最小限に抑えます。
小まとめ
犬の嗅覚は非常に鋭く、ニオイによるストレスや健康リスクが高まることがあります。
香りアイテムの使用には細心の注意を払い、ペットの健康を守りましょう。
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
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