体をあたため、痛みを和らげる漢方薬が『桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)』です。
関節痛や神経痛、冷えによる痛み、手足のしびれやこわばりに効果があります。
冷え症で、体力のあまりない人におすすめの漢方薬です。
【桂枝加苓朮附湯】の生薬構成(クラシエ)
桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)、白朮(ビャクジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、日局ブシ末
【桂枝加苓朮附湯】の効能効果(クラシエ)
関節痛、神経痛
【桂枝加苓朮附湯】の特徴・説明
- 『桂枝加苓朮附湯』は、江戸時代の著名な医者・吉益東洞(ヨシマストウドウ)が著した医書「方機(ホウキ)」に収載されている薬方です。
- 手足が冷える方の関節痛、神経痛に効果があります。
【桂枝加苓朮附湯】のクリニカルパール
クリニカルパール( Clinical pearl )とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

竹越哲夫Dr
急性低音障害型感音難聴(ALHL)は低血圧による蝸牛頂の低音担当細胞の循環不全と考えられます。
また、肩こり関連性めまいはALHL+H-VBIによって起きていると考えています。※椎骨脳底動脈循環不全(VBI)
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)は低血圧や交感神経の過緊張によって引き起こされているのです。
処方は次のようになります!
- 急性低音障害型感音難聴(ALHL)⇒『補中益気湯』
- 肩こり関連性めまい⇒『桂枝加苓朮附湯』+『釣藤散』・『補中益気湯』
(引用:明解!西洋医学で耳鼻科漢方)

のんびり太郎
詳しくはこちらを参考にしてください!

竹越哲夫Dr
『桂枝加苓朮附湯』の特徴は次の通りです!
- 肩こりを改善する
- 脳血流を改善する
- 『真武湯・桂枝湯』骨格を含んでおり、体を賦活化する作用がある
- めまいを改善する
- 精神安定作用がある
これらを総称するならば『桂枝加苓朮附湯』は ”総合眩暈(めまい)薬” ということが出来ます。
(引用:漢方.jp)
【桂枝加苓朮附湯】の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
リンク
「痛み」に使用される漢方薬!
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう):血虚を伴う慢性的な痛みに
- 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう):体が丈夫なひとの関節痛・神経痛に
- 葛根加苓朮附湯(かっこんかりょうじゅつぶとう):関節痛に(上半身の痛み)
- 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):冷え性で虚弱傾向のひとの関節痛に
- 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう):腰骨より下の痛みに
- 薏苡仁湯(よくいにんとう):関節痛や筋肉痛、神経痛などに
- 二朮湯(にじゅつとう):四十肩・五十肩に
- 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう):こむら返り・筋肉の痙攣
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