世界的な著名人も『瞑想』を取り入れている人が多くなっているよね!
例えばこんな著名人が瞑想を生活に取り入れています。
- Steve Jobs(スティーブジョブズ):
Appleの共同設立者の一人で、NeXTの創業者
- Bill Gates(ビルゲイツ):
マイクロソフトの共同創業者兼元会長兼顧問
- Ray Dalio(レイダリオ):
アメリカ合衆国の投資家・ヘッジファンドマネージャー
- クリント・イーストウッド:
アメリカの俳優、映画監督、映画プロデューサー
- ノバク・ジョコビッチ:
プロテニスプレイヤー、四大大会20回の優勝
- 茂木健一郎:脳科学者
自分がメンタル疾患を経験して、『瞑想』という「キーワード」に巡り合いました。
実際に自分の生活にも瞑想を取り入れて、その効果を実感しているひとりです。
コロナ禍の中において「禅」「マインドフルネス」に注目が集まってきているよね!
ある時このような疑問が出てきました。
仏教的には『禅』、西洋的には『マインドフルネス』という言葉になるけど、何か違いがあるのだろか?
そこで、調べてみると意外にも大きな違いがあったのです。
禅とは
禅は、大乗仏教の一派である禅宗の略、もしくは、サンスクリット語の ध्यानの音写「禅那の略」です。
また「坐禅の略」としての意もあります。
「禅」の教えの根本にあるのは「不立文字(ふりゅうもんじ)」という仏教の思想です。
「不立文字」の修行によって禅が目指すのは「悟り」を開くことです。
悟りとは、自分の内にある仏性に気づき、身も心も一切の執着から離れることとされていました。
禅とは、坐禅修行をする「禅宗」を指すこともあるみたいだね。
禅宗は、南インド出身で中国に渡った”達磨(だるま)大師”を祖とし、坐禅を基本的な修行形態としています。
また、仏教における宗派のひとつで、大きく次の3つの宗派に分かれています。
- 「臨済宗(りんざいしゅう)」
- 「曹洞宗(そうとうしゅう)」
- 「黄檗宗(おうばくしゅう)」
もっと詳しく禅宗のことについて知りたい場合は『松山 大耕(まつやま・だいこう)』さんの著書で「禅の教え」を読んでね。
「人生が複雑になってしまった人に読んでほしい」と、世界陸上銅メダリスト・400mハードル日本記録保持者てある「為末大」さんも推薦しているよ!
鎌倉時代に日本に禅を広めた有名な僧侶「栄西」と「道元」とはどんな人?
「栄西(えいさい)」(1141~1215)は、宋に渡り南宋禅の教えを持ち帰り、「臨済宗」を開きました。
「臨済宗」の特徴は、「公案(悟りを得るための修行として、師から与えらえる問題)」を用いて、考えながら座る「看話禅(かんわぜん)」です。
京都最古の禅寺は、1202(建仁2)年に禅宗の一派である臨済宗の祖・栄西が開山した建仁寺です。
「道元(どうげん)」(1200~1253)も同様に宋に渡り、中国曹洞禅の教えを持ち帰り、「曹洞宗」を開きました。
「曹洞宗」の特徴は「只管打坐(しかんたざ)」といわれ、何も目的を持たず、何も考えず「ただただ座る」という修行にあります。
「道元」は、鎌倉時代初期の禅僧で、日本における曹洞宗の開祖です。
何も考えず「ただただ座る」 という『只管打坐』だけど、実際やってみると雑念が湧いてきて難しいよね…。
有名な禅僧にはどんなひとがいたの?
禅僧には、有名な僧侶が沢山いたんだね!
一休宗純(いっきゅうそうじゅん)
「とんちの一休さん」のモデルとなった室町時代の臨済宗の禅僧が「一休宗純(いっきゅうそうじゅん)」です。
「一休宗純」は、自らを「狂雲子(きょううんし)」と名乗って、狂歌や詩、書画を楽しむ生活を送っていたようです。
良寛(りょうかん)
子供たちと遊ぶ話が有名なのが、「良寛さん」として親しまれた江戸時代後期の曹洞宗の僧侶である「良寛(りょうかん)」です。
良寛さんは、子供たちに仏教説話の「月のうさぎ」の物語を長歌にして、よく語って聞かせていたんだって。
マインドフルネスとは
マインドフルネス( mindfulness)は、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることが出来るとされています。
マインドフルネスの語義として、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」といった説明がなされることもあります。
マインドフルネスの一番のポイントは『今ここ』に意識を集中するところです。
1. マインドフルネスの定義
マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に意識を集中させ、自分の思考や感情、身体の感覚に対して評価や判断を加えず、ただ観察する状態を指します。
仏教の瞑想法から発展した概念であり、現代ではストレス管理やメンタルヘルスの向上、集中力の改善などを目的として幅広く応用されています。
2. マインドフルネスの目的
マインドフルネスの目的は、日常生活の中でのストレスを軽減し、精神的な安定と幸福感を高めることです。
また、集中力や注意力を向上させ、自己認識を深めることで、より充実した生活を送ることを目指します。
3. マインドフルネスの実践方法
マインドフルネスの実践方法には、以下のようなものがあります。
3.1. 呼吸瞑想
呼吸瞑想は最も基本的なマインドフルネスの練習法です。
以下のステップに従って行います。
- 姿勢を整える: 椅子に座るか、床に座るかして、背筋を伸ばしてリラックスした姿勢を保ちます。
- 呼吸に意識を集中: 目を閉じ、自然な呼吸に意識を向けます。吸う息、吐く息に集中し、それぞれの感覚を注意深く観察します。
- 思考を手放す: 思考や感情が浮かんできたら、それに引きずられずに、再び呼吸に意識を戻します。
3.2. ボディスキャン
ボディスキャンは、身体の各部分に意識を向けて観察する方法です。
- 横になる: 静かな場所で仰向けに横たわります。
- 意識を足から順に移動: 足の指先から頭のてっぺんまで、順番に各部分に意識を向け、その感覚を観察します。
- 緊張を解放: 各部分に意識を向ける際に、緊張や違和感があれば、それを感じつつリラックスさせます。
3.3. 日常生活の中でのマインドフルネス
特定の時間に瞑想するだけでなく、日常生活の中でマインドフルネスを実践することも重要です。
例えば、食事をする時、歩く時、話す時など、あらゆる瞬間に意識を集中し、その瞬間を評価せずに受け入れることができます。
4. マインドフルネスの効果
研究によれば、マインドフルネスは以下のような効果があることが示されています。
4.1. ストレスの軽減
マインドフルネスは、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを低下させる効果があります。
定期的な実践により、日常生活でのストレスを軽減することができます。
4.2. 感情の安定
感情の波を穏やかにし、ネガティブな感情に対する耐性を高める効果があります。
これにより、感情のコントロールがしやすくなります。
4.3. 注意力と集中力の向上
マインドフルネスの練習は、注意力や集中力を高める効果があります。
特に、多忙な日常生活や仕事の中で、注意散漫になりがちな場合に有効です。
4.4. メンタルヘルスの改善
うつ病や不安障害などのメンタルヘルスの問題に対しても、マインドフルネスは効果的です。
症状の軽減や再発予防に寄与します。
4.5. 身体的健康の向上
マインドフルネスは、血圧の低下、免疫機能の向上、睡眠の質の改善など、身体的健康にも良い影響を与えることが報告されています。
5. マインドフルネスの取り入れ方
マインドフルネスを日常生活に取り入れるための具体的な方法を紹介します。
5.1. 毎日のルーチンに組み込む
短時間でも構わないので、毎日一定の時間をマインドフルネスの実践に充てる習慣を作りましょう。例えば、朝起きた直後や夜寝る前に5〜10分の瞑想を行うのがおすすめです。
5.2. 専用のアプリやガイドを利用する
初めてマインドフルネスを実践する場合、専用のアプリやガイド付きの瞑想プログラムを利用すると効果的です。これにより、正しい方法で実践しやすくなります。
5.3. 日常の中での意識的な実践
特別な時間を設けなくても、日常のあらゆる瞬間にマインドフルネスを取り入れることができます。例えば、食事の際に食べ物の味や食感に集中する、歩く際に足の感覚に意識を向けるなどの方法があります。
マインドフルネスは、「今この瞬間」に意識を集中させ、評価や判断を加えずに自分の思考や感情、身体の感覚を観察する実践です。
その効果は多岐にわたり、ストレスの軽減、感情の安定、集中力の向上、メンタルヘルスの改善、身体的健康の向上などが期待できます。
日常生活に取り入れることで、より豊かで充実した生活を送ることができるでしょう。
『松山 大耕(まつやま・だいこう)』さんの講話より
禅について少し勉強をして調べてみると、次のようなお話がありましたので紹介してみます!
語り手は、『松山 大耕(まつやま・だいこう)』さんです。
「なるほど!」と納得させられたお話でした。
まずは、座禅をすることで『ご利益(得:とく)』をあまりにも得ようと『執着』しすぎると、本来のあるべき目標がわからなくなってしまうということでした。
禅語にも『知足(ちそく)』といって「足るを知ること」「自分の身分をわきまえて、むさぼりの心を起こさぬこと」という言葉があります。
また、『三毒(さんどく)』と言われ、仏教において克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩である『貪・瞋・癡(とん・じん・ち)』を避けるようにすることが大切であると言われています。
- 「貪(とん)」:むさぼることで、貪欲に際限なくあれこれ欲すること。
- 「瞋(じん)」:激しく怒ったり、妬んだり、恨んだりすること。
- 「癡(ち)」:無知であること。
三毒は「人間の諸悪・苦しみの根源」とされています。
禅においては、ゲイン(英: gain)『ご利益(得:とく)』を求めてはいけない
違いはあるの?「マインドフルネス瞑想」とは?「座禅」とは?
マインドフルネス(mindfulness)という語は、仏教における「念(サティ)」の英訳語で、「心にとどめておくこと」「気が付くこと」「注意すること」などと訳されます。
『マインドフルネス瞑想』のやり方は、基本的には『坐禅』と同じです。
静かに座って、自分の呼吸に意識を集中させる。気が散って他のことを考え出したら、再び意識を呼吸に戻す。簡単に言えば、そういうことになります。
仏教というのは、何らかの神を信じているのではありません。
釈迦という人間が、悟りを得たということを信じているわけです。
しかし、その悟りの中身は誰にもわからない。彼がどのような境地に達したのかは誰にもわからないのです。
だから、それが何なのかを自分で知ろうというのが、仏教の修行者たちのそもそもの動機とされています。
その先に何があるのかはわからない。
でも何かがあると信じて、釈迦と同じように苦行を積んでみる。
それが仏教や禅の本質なのです。
つまり、こうやってトレーニングすれば「不安レベルが下がる」、「健康になる」ということは、もちろん結果としてはあったとしても、禅はそれを目的にはしていないというのです。
釈迦の悟った中身は何なのかという、もっと超越したところへ意識を向けていると話されていました。
そして、もし『悟る』ことができたとしても、それで満足して終わってはいけないと禅では考え、大切なのは、悟りを得たらその経験を世のために使っていくこと。
禅の修行はあくまでもその手段にすぎないというのです。
自分の集中力を高めたり、幸福感を得たりすることが目的となっているマインドフルネスと禅とでは考え方が根本的に異なるようなのです。
効果があるからやろうというのは、「ゲイン」の考え方になります。
「マインドフル」になろうとすればするほど、自分への執着が強くなり、却って逆効果になることも多々あるのです。
同じ瞑想でも、「マインドフルネス」と「禅」では、目的やその本質的な考え方は全く異なります。
『松山 大耕(まつやま・だいこう)』
妙心寺退蔵院副住職。1978 年京都市生まれ。
2003年東京大学大学院農学生命科学研究科修了。
『宿坊』とはどんなところ?【宿坊と旅館・ホテル】との違いとは?
1. 宿坊の概要
宿坊(しゅくぼう)は、寺院や神社などの境内にある宿泊施設のことを指します。
日本の文化や伝統に根ざした、静かで落ち着いた雰囲気が特徴であり、参拝や瞑想、修行などの体験を求める人々にとって人気のある宿泊先です。
2. 宿坊と旅館・ホテルの違い
宿坊と一般的な旅館やホテルとの違いは、以下の点にあります。
2.1. 宗教的・精神的な体験
宿坊では、寺院や神社の境内に位置しており、そこで行われる参拝や瞑想、読経などの体験が提供されます。
このような宗教的・精神的な活動を通じて、宿泊客は心身のリフレッシュや癒しを求めることができます。
一方、一般的な旅館やホテルでは、こうした宗教的な体験は提供されません。
2.2. 料理の特徴
宿坊では、精進料理や斎膳など、仏教の戒律に基づいた食事が提供されることが一般的です。
このため、肉や魚を使用しない菜食料理が主体となります。
一方、一般的な旅館やホテルでは、季節や地域の特産品を生かした懐石料理や会席料理、ブッフェスタイルの食事などが提供されることが多いです。
2.3. 宿泊施設の造りと雰囲気
宿坊の建物は、寺院や神社の伝統的な建築様式や装飾を取り入れており、木造の落ち着いた雰囲気が特徴です。
一方、一般的な旅館やホテルは、洋風の建築やインテリアが多く、畳敷きの和室や庭園を持つこともありますが、宿坊ほど伝統的な要素は強くありません。
2.4. サービスの提供
宿坊では、宿泊客に対して精神的なケアや心の安らぎを提供することが重視されます。
修行や瞑想に関する指導や、読経体験の案内などが行われることもあります。
一方、一般的な旅館やホテルでは、快適な宿泊環境や観光情報の提供、レストランやスパなどの施設を活用したサービスが主体です。
3. 宿坊の魅力と利用シーン
宿坊の魅力は、日常の喧騒から離れ、心身をリフレッシュする空間を提供してくれることにあります。
修行や瞑想、参拝などの体験を通じて、心の安らぎや内面の成長を求める人々にとって、宿坊は格別な存在です。
特に、忙しい日常から離れて静寂な空間で自分と向き合いたいときや、心の浄化や気持ちのリセットを求める旅行に最適です。
小まとめ
宿坊は、寺院や神社の境内に位置し、精神的な体験や修行を求める人々に向けて提供される宿泊施設です。
一般的な旅館やホテルとは異なる雰囲気とサービスが特徴であり、日常の喧騒から離れて心身のリフレッシュや成長を求める人々にとって、貴重な体験の場となっています。
宿坊とは、お寺の一部なのですが、一般の人も気軽に宿泊できるところです。
また、今ではインターネット予約に対応している宿坊も多いので、ホテルや旅館と同じように利用することができます。
宿坊とホテルとの大きな違いは、「伝統や文化を実感することが出来る」ということではないでしょうか。
宿坊では、多くのお寺で朝のお勤め(勤行)が行われます。
参加は強制ではなく自由参加ですので身構えることはありませんが、わざわざ宿坊に泊まるわけですので、積極的に体験しておきましょう。
写経や坐禅、僧侶のお話などにも参加できるよ!
ホテル・旅館との違いで抑えておかなければいけないポイントとは!
ホテル・旅館との違いで抑えておかなければいけないことがあります。
- 宿坊によっては門限が早いところがある
- 施設内でお酒が禁止されているところも多い
基本的には「お寺に泊めさせてもらう」というスタンスになるので、各宿坊のルールを守るようにしましょう。
インターネットで『宿坊を検索出来て、そのまま予約が簡単にできるサイト』を紹介
それでは、インターネットで『宿坊を検索出来て、そのまま予約が簡単にできる』サイトを紹介します!
temple stay お寺に泊まろう【テラハク】
temple stay お寺に泊まろう【テラハク】では、「都道府県で探す」・「修行・文化体験から探す」・「地図から探す」からお好みの宿坊を探すことが出来ます。
そこから検索すると、宿坊の紹介やお部屋の設備などの宿坊データが画像付きで細かく丁寧に説明されていて、そのまま予約までできます。
こんな感じだよ!
【楽天トラベル】
お馴染みの楽天トラベルですね。
楽天トラベル公式ホームページにアクセスすると「キーワードから探す」に ”宿坊” と入力すると検索結果が表示されますので、そこからお好みの宿坊を探すことになります。
日常の喧噪を離れ、静かな環境に身を置いて寺社に息づく美意識に囲まれれば、心身共にきれいになれるのではないでしょうか。
まとめ
『瞑想』『マインドフルネス』『座禅』など、理念などが異なるものの『今に心を向けていく』という手法は共通しているように理解しました。
他の生物とは異なる、人間の特徴でもある『知性』『怨念』『予期不安』などによって、もがき苦しんでいるときは、この『今に心を向けていく』という手法は、非常に有益だと思います。
「過去」の思い出や「未来」への不安にとらわれず、心を「現在・今」に集中させることの重要性を探求してみましょう。
この瞬間に意識を集中させることで、心の平穏や幸福感を見出すことができるかもしれません。
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。
また、わんこの健康も見逃しません。
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