運動前のウォーミングアップや運動後のクールダウンなどで、ストレッチを行うことが多いと思いますが、ストレッチの種類や、やり方次第では思いもよらない効果が認められることがあるようです。

運動前には、ストレッチをケガの予防のために毎回念入りにしているよ!


いい心掛けだね!
でも、最近の研究では念入りなストレッチが逆にケガを誘発させたり、パフォーマンスを低下させたりすることが分かってきました。

えええええっつ!

それでは、今回はストレッチについて解説してみますね!

ストレッチの種類にはどのよううなものがあるの?

スタティックストレッチングとは
「静的ストレッチング」といわれ、筋肉を一定の方向にじわじわと伸ばしていくやり方です。
ダイナミックスストレッチングとは
「動的ストレッチング」といわれ、筋肉を伸ばしたり、縮めたりをリズムよく往復させるやり方です。
ストレッチングとパフォーマンスの関係


健康増進を目的にウォーキングや軽い運動をするような際は、あまり気にする必要もないかもしれませんが、競技としてのスポーツをする場合は、ストレッチングのやり方次第では、パフォーマンスの低下が起きる可能性があるようです。

えっ!
ストレスが原因でパフォーマンスが悪くなることもあるの?

スタティックストレッチングにおいては、ストレッチングを行う『時間の長さ』によって、パフォーマンスの変化が起きてしまいます。
パフォーマンス低下の内容は、最大筋力と瞬発力がともに低下してしまうようです。
ストレッチングの時間と筋力低下の相関関係とは
- ストレッチングが45秒以下:ほとんどパフォーマンスの低下は起こらない
- ストレッチングが46秒~89秒:5.6%の筋力低下
- ストレッチングが90秒以上:6.1%の筋力低下
まとめ

競技スポーツとしては、マラソンなどのような持久力を必要とする種目ではあまりパフォーマンスの低下はみられないようですが、ジャンプなど瞬発力を必要とする競技では注意が必要なようです。
運動前や試合前のストレッチングには、『ダイナミックスストレッチング』が適しており、運動後のクールダウンや寝る前のリラックスには『スタティックストレッチング』が適しているようです。
また、一般人や中高年者がストレッチングを行う場合は、急に『ダイナミックスストレッチング』を行うと怪我をしてしまうこともあるため、『スタティックストレッチング』を行うことが推奨されています。
スポンサーリンク参考文献
スタティックストレッチングの伸張時間が筋の力生産能力へ与える影響(第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
ストレッチングのエビデンス(市橋則明:理学療法学)
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