愛犬「ハルくん」の血管肉腫(がんの一種)との闘病記録

愛犬「ハルくん」のがんの一種である血管肉腫との闘病記録
のんびり太郎
のんびり太郎

2023年7月のある日を境に、我が家の生活は一変してしまいました…。

というのが、自分の子供のようでいて、自分の心身の支えになってくれていた愛犬の「ハルくん」が血管肉腫というがんに侵されていることが分かったのです。

見つかったきっかけは、定期健診での血液検査でした。

赤血球数、血小板数、ナトリウムなどがかなり低下していたため、原因を見つけるために腹部エコーをすることになりました。

エコー検査で脾臓に大きな腫瘍が出来ていることがわかり、大学付属の動物病院で診てもらうことになりました。

大学付属病院で造影CTや血液検査など精密検査をすると、脾臓に出来ている腫瘍から少しずつ血液が漏れ出している可能性が高いことがわかったのです。

主治医の獣医師の先生から、すぐに脾臓を摘出する手術をした方が良いということと、脾臓にできている腫瘍は血管肉腫である可能性があり、そうであれば心臓にできている腫瘍はがんが転移している可能性が高いということの説明がありました。

  • いつ脾臓が破裂してもおかしくない状態であり、このまま脾臓を摘出しなければ、大量出血していつ死亡してもおかしくはない。
  • 病理検査で脾臓の腫瘍が血管肉腫というがんであった場合は、心臓にできている腫瘍もがんである可能性が高く、その際はすでに転移しているため、手術がうまくいっても完治は見込めない。
  • 血管肉腫の進行は早く、数か月で亡くなることが多い。
  • 手術はお腹を大きく切ることになり、手術中に出血し亡くなることもあり得る。

以上のことが説明され、手術をするべきか悩みました…。

まだ血管肉腫と決まったわけではない…、ハルくんの生命力にかけたい…、まだ一緒に暮らしたい…という想いから手術することに決めました。

その後、無事に脾臓の摘出手術は終わり、予定よりも早く、3日間で退院することができましたが、手術の身体的なダメージに加えて、家族と離れての3日間はハルくんにとって相当な精神的なダメージがあったのだろうと思います。

退院当日は、自宅に帰って来ても、今まで聞いたこともないような悲壮感のある声で鳴いていました。

のんびり太郎
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この時は、何とも言えない気持ちになりました…。

ハルくんの主治医の先生には、自分が薬剤師であり、漢方薬を治療の一環として使用したいことを提案すると快く了承してくれました。

まずは、基礎に出血による貧血があることに加えて、脾臓摘出手術による気血両虚を考慮して、術前から『十全大補湯』を使用しました。

退院後はメンタルのダメージが大きいようでしたので、しばらく『帰脾湯』も併用しました。

退院2日目からは少しずつメンタルの改善もみられ、漢方薬が効いたのか、自宅に帰って来て安心できたのか、経時的なものなのかは断定できませんが、悲壮感のある鳴き声は無くなってきました。

ハルくんの治療内容(※サプリメントも含む)

Rp)

  • フェロミア🄬:鉄分補給
  • 十全大補湯:気血両虚の改善目的。免疫力維持目的。
  • 桂枝茯苓丸:駆瘀血剤による創傷の治癒目的、瘀血ががんの原因の一つと中医学では考えるため。
  • サルベストロール🄬:オーガニックの野菜・果物に含まれる抗癌作用のある天然成分が「サルベストロール」です。体内に入ると癌細胞特有の酵素(CYP1B1)と反応し、癌細胞を死滅させます。
  • アニミューン🄬:主要成分のフアイア®︎糖鎖TPG-1が健康維持により動物本来の免疫力を維持します。
  • オゾン注腸療法:オゾンガスを肛門から注入することで、オゾン療法と同様の効果を引き出すものです。※血のめぐり・代謝の改善、抗酸化力の向上、免疫力の向上、抗炎症作用などが期待される。
のんびり太郎
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腫瘍の病理診断の結果は、残念ながら「血管肉腫」でした…。

青島圭佑助教
青島圭佑助教

血管肉腫は今のところ全く有効な治療法がなく、診断されてから1年以上生きることが難しい、悪性のがんです。

そのため、愛犬が診断された時に、医者から『いい治療法はありません、覚悟してください』といわれることが多いんです。

治療に希望が持てないということは本当に悲しいことですし、私たちも獣医師としてそれはなんとかしてあげたいという気持ちが日頃からあったので、血管肉腫の研究を始めました。

のんびり太郎
のんびり太郎

血管肉腫の治療の研究を進めているのは、北海道大学大学院・青島圭佑助教のチームです。

術後すぐに貧血は改善し、腹部の手術の創傷もきれいに回復し、散歩も一緒に出来るまでに回復しました。

その後の、定期検査の経過も良好で、心臓に転移していた腫瘍のサイズも術後3か月間は肥大することなく推移していました。

しかしながら術後3か月過ぎたくらいから、血液検査でヘモグロビンの低下など少しずつ貧血傾向の数値になり、同じくして手や足を頻繁に舐めるようになりました。

その様な中、背中の皮膚の表面付近に1センチ程度のしこりが出来ていることに気づきました…。

貧血の原因追及と背中のしこりの検査を行うことに
  • 血清鉄とフェリチンの外注検査⇒基準値内であり、貧血は鉄不足が原因ではない
  • しこりの細胞検査⇒血管肉腫の可能性が高い

その後、ある日を境に急に食欲が低下してしまいました。

同時に呼吸をする時に、鼻がつまったような「グ~ッ」という音が出始め、呼吸数が増え、苦しそうになってきました。

主治医と相談の上、在宅酸素を行ってみることにしました。

のんびり太郎
のんびり太郎

在宅酸素は、テルコム株式会社のレンタル酸素濃縮器を使用しました。

しかしながら、症状は日に日に悪化していき、体調が急変してから約2週間後にハルくんはお空に旅立ちました。

最後の方は、ご飯もほどんど食べれなくなり、呼吸も苦しく、立ち上がるのもやっとでした。

そんな中、ハルくんは自分のベットから突然起き上がり、よろよろとママの元まで歩いて来て、数分間ママの傍で横になったかと思うと、再度起き上がり、今度はパパの元に歩いて来てパパの目を数秒見つめた後、崩れるように倒れ込みそのままお空に旅立ちました。

ハル
のんびり太郎
のんびり太郎

パパとママに最後のお別れをしに来てくれたと思っています。

ハルくんは最後の最後まで、家族思いで健気で優しいわんこでした。

のんびり太郎
のんびり太郎

今回のハルくんの病気の経験により、改めて実感した思いがあります!

がんなどの生命に直結するような病気であっても、現代医療の支持療法や補完療法として漢方薬は使用することが出来ます。

そして漢方薬の効果も感じることができました。

漢方薬やサプリメントを使用することで、飼い主として何かしてあげられているという感覚も生まれ、間接的に飼い主自身の心の手当てにもなることを実感しました。

のんびり太郎
のんびり太郎

薬剤師が人用の漢方薬をペットに販売することは法律的にはNGです。

そのために、「ほどよい堂」では直接ペットに対するお薬として、人用の漢方薬を販売することは出来ませんが、アドバイスすることは可能です。

ペット漢方に興味がある方は気軽に声をかけてみてください!

ほどよい堂

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