漢方薬剤師兼ペットフーディストが解説!ドッグフードを選ぶ方法

漢方薬剤師兼ペットフーディストが解説!ドッグフードを選ぶ方法
のんびり太郎
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愛犬の健康と幸福は、どんな飼い主にとっても最優先事項ですよね。

しかし、適切なドッグフードを選ぶことは、時に困難なタスクとなることも。

そこで、この記事では、愛犬のために最適なドッグフードを選ぶ際のポイントを解説してみました。

のんびり太郎
のんびり太郎

バランスの取れた栄養、年齢や健康状態に合わせた選択、原材料の品質、そして食欲をそそる美味しさなど、重要な要素が盛りだくさん。

あなたの愛犬にとって最適な食事を選ぶことは、彼らの長寿と元気な毎日のための大切な一歩なのです。

一緒に愛犬の健康を考える楽しさを探求してみましょう。

ドッグフード選びのポイント

栄養バランスの重要性

愛犬の健康維持にとって、適切な栄養バランスは不可欠です。

栄養バランスとは、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を適切な割合で摂取することを指します。

  • タンパク質:
    タンパク質は筋肉や組織の構築に重要であり、活力を保つのに必要です。
    適切なタンパク質量は、元気で健康な筋肉を維持するのに役立ちます。

  • 炭水化物:
    炭水化物はエネルギー源ですが、過剰摂取は避けるべきです。
    適度な量の炭水化物があれば、愛犬のエネルギーレベルを維持し、活発な生活を送るのに役立ちます。
  • 脂質:
    良質な脂質は生理機能の維持には不可欠です。
    脂溶性ビタミンの吸収促進や、細胞膜の構成成分、ステロイドホルモンや胆汁酸の合成成分としての機能があります。
    バランスの取れた脂質摂取は、健康的な体重管理と心臓などの循環器系の健康に寄与します。

  • ビタミンとミネラル:
    ビタミンとミネラルは免疫機能や代謝に重要です。
    ビタミンは補酵素として代謝の機能に深く関係していますし、抗酸化作用により活性酸素やフリーラジカルの抑制に寄与しています。
    ミネラルは骨や歯の構成成分、細胞内外液の電解質、酵素反応の活性化成分として重要な働きをしています。
    特定のビタミンやミネラルが不足すると、愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

バランスのとれた栄養摂取が欠けると、肥満や栄養不良のリスクが高まることがあります。

一方で、過剰な栄養摂取も問題です。

年齢、活動レベル、健康状態に応じてドッグフードを選ぶことで、愛犬の健康を最適な状態で維持することができます。

ドッグフードの成分表を読み、栄養バランスを確認することは、愛犬の長寿と健康のために欠かせないステップです。

年齢やサイズに合わせた選択の重要性

愛犬の年齢や体サイズに合わせてドッグフードを選ぶことは、彼らの健康と幸福を維持するために極めて重要です。

なぜなら、成長段階やライフステージに応じて必要な栄養が異なるためです。

  • 子犬期:
    成長期の子犬は活動的でエネルギーをたくさん消費します。
    成長に必要なタンパク質、カルシウム、ビタミンが適切に提供されることで、骨や筋肉の健康な発育をサポートします。
のんびり太郎
のんびり太郎

子犬は成長が早く、筋肉などの体の組織をつくるため、タンパク質は体重1kgあたり成犬の約4倍必要になります。

また、丈夫な骨や歯をつくるために、子犬はカルシウムとリンは、体重1kgあたり成犬の約6倍必要になります。

  • 成犬期:
    成犬は安定した体重を維持するために、適切な栄養摂取が必要です。
    エネルギー摂取を活動レベルに合わせて調整し、必要な栄養素をバランスよく摂取することが大切です。

  • 高齢犬:
    年齢を重ねると、代謝率や活動レベルが低下することがあります。
    関節や消化器系の健康をサポートするために、関節保護成分や消化を助ける栄養素を含むフードが適しています。

  • 小型犬と大型犬:
    サイズによっても栄養ニーズが異なります。
    小型犬はカロリー密度が高く、大型犬は関節の負担を軽減する成分が多いフードが適しています。
のんびり太郎
のんびり太郎

犬の体重1kgあたりに必要な代謝エネルギー量を計算すると、超小型犬・小型犬は超大型犬の約2倍です。

小型犬になるほど、体重1kgあたりのカロリー要求量は高くなります。

ハルくん
ハルくん

超小型犬・小型犬の成長期は約8~10ヵ月齢までですが、中型犬は約12ヵ月、超大型犬の成長期は約18~24ヵ月齢です。

大型犬になるほど成長期は長くなります。

ハルくん
ハルくん

生まれてから成犬になるまで小型犬で約20倍、中型犬で約50倍、大型犬で約70倍、超大型犬では約100倍の大きさまで体は成長します。

年齢や体サイズに合わせた選択が行われないと、栄養不足や過剰摂取のリスクが生じる可能性があります。

その結果、肥満や健康問題が引き起こされる可能性があります。

適切なライフステージに合わせたドッグフードの選択は、愛犬が元気で健康な生活を送るために不可欠です。

ドッグフードのラベルには推奨される年齢や体重についての情報が記載されているため、これを参考にして選ぶことが大切です。

アレルギーと食品感受性の考慮

愛犬がアレルギー反応や食品感受性を示す可能性がある場合、ドッグフード選びは特に慎重に行う必要があります。

アレルギーは愛犬の快適な生活に影響を及ぼすだけでなく、皮膚のかゆみや腸の問題などを引き起こす可能性があります。

以下のポイントに注意して選択しましょう。

  • アレルギー源の特定:
    アレルギー反応を引き起こす主な成分や食品を特定することが重要です。
    一般的なアレルギー源には、穀物、肉、乳製品などがあります。
    過去の食品関連の問題を調べ、症状をよく観察しましょう。

  • 限定成分フード:
    食品感受性やアレルギーのある犬には、一つのタンパク源と一つの炭水化物源だけを含む限定成分フードが適しています。
    これにより、特定のアレルギー源を排除しながらバランスの取れた栄養が提供されます。

  • アレルギー試験:
    獣医師の指導のもとでアレルギー試験を行うことも一つの方法です。
    これにより、具体的なアレルギー源を特定し、それに基づいて適切なドッグフードを選ぶことができます。

  • 食品添加物の回避:
    人工の着色料、保存料、香料などは、アレルギーや食品感受性を引き起こす可能性があるため、避けるべきです。
    自然な成分を優先することが重要です。

アレルギーや食品感受性の症状は個体差があり、犬によって異なることがあります。

獣医師のアドバイスを受けながら、愛犬のアレルギーや感受性の特性を理解し、それに基づいて適切なドッグフードを選ぶことが、彼らの健康と快適な生活を維持するために重要です。

原材料の品質と安全性

愛犬の健康にとって、ドッグフードの原材料の品質と安全性は非常に重要です。

選ぶ際には以下のポイントを考慮することが大切です。

  • タンパク質源の品質:
    ドッグフードの主要な成分であるタンパク質源は、優れた品質であることが必要です。
    肉や魚が上質なタンパク質源となります。
    タンパク質が最初の成分としてリストされているか確認しましょう。

  • 合成添加物の最小化:
    人工的な着色料、香料、保存料などの合成添加物は、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、最小限に抑えられているか確認しましょう。

  • 有機や自然食の選択:
    有機栽培や自然食を使用したドッグフードは、化学薬品や農薬の影響が少なく、愛犬の健康に良い影響を与える可能性があります。

  • AAFCO基準の遵守:
    ドッグフードがAAFCO(アメリカ飼料検査官協会)の基準を遵守しているか確認しましょう。
    これは、愛犬が必要とする栄養を満たすことを保証するものです。

  • 製造過程と衛生管理:
    ドッグフードの製造過程や衛生管理が良好であることも重要です。
    清潔で安全な環境で生産されたフードは、愛犬の健康を保つ一環となります。

原材料の品質と安全性は、ドッグフードの選択において妥協できないポイントです。

品質の高い原材料を使用した安全なドッグフードを選ぶことで、愛犬の健康と幸福をサポートすることができます。

のんびり太郎
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「遺伝子組み換え」の安全性とは?というタイトルの記事がありました。

安全性について賛否両論あるようですが、あえて「遺伝子組み換え」が使われている商品を選ぶようなことはしなければ、問題ないのかもしれませんね。

添加物や防腐剤に注意

ドッグフードを選ぶ際には、添加物や防腐剤についても注意深く検討することが重要です。

これらの成分は、健康に影響を及ぼす可能性があるため、適切な選択が求められます。

  • 合成添加物の回避:
    人工的な着色料、香料、保存料、増粘剤などの合成添加物は、愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
    なるべく自然な成分で作られたフードを選びましょう。

  • 防腐剤の種類:
    防腐剤はドッグフードの保存に必要ですが、ベストな選択を行うことが大切です。
    合成のBHA(ブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)は、長期的な摂取による健康リスクが指摘されています。
    代わりに、天然のビタミンEやローズマリーエキスなどの自然な防腐剤が使用されているフードを探しましょう。
のんびり太郎
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「GREEN DOG」では、”エトキシキン、BHA、BHT” をフードの酸化防止剤として使うことを認めていません。

フードの導入時や導入後も定期的に、これらの使用がないかどうかを第三者機関にて検査しています。

「エトキシキン、BHA、BHT」は、人間の食品への使用は、法律で厳しく規制されているのに、なぜだかペットフードでは使用が認められている酸化防止剤です。

のんびり太郎
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ドッグフードに含まれている脂肪が酸化してしまうと、脂質ヒドロペルオキシドと呼ばれる一次酸化物が食品中に発生し、さらに酸化した二次酸化物はそれぞれ特有の臭いや味を持ち、二次酸化物の発生は食品の風味に大きな影響をもたらします。

脂肪の酸化によって健康に影響を及ぼす可能性もあります。

そのため、”酸化防止剤” は一概に有害ともいえません。

  • 添加物の意義:
    一部の添加物は、栄養や品質の保持のために使用されることもあります。
    たとえば、ビタミンやミネラルの不足を補うための添加物は、健康に寄与することがあります。
    しかし、その添加物が適切な量で使用されているか確認することが大切です。

  • ラベルの確認:
    ドッグフードの成分表やラベルに記載された添加物を確認しましょう。
    不明瞭な名前や難解な成分は、慎重な検討が必要です。
    できるだけシンプルで理解しやすい成分が使用されているフードを選びましょう。

ドッグフードの添加物や防腐剤に関する情報は、製造業者の公式ウェブサイトや商品のパッケージに記載されていることが多いです。

愛犬の健康を最優先に考え、安全で栄養価の高いフードを選ぶために、成分表とラベルを十分に確認しましょう。

ドッグフードの成分解説

タンパク質源とその意義

タンパク質は愛犬の健康において極めて重要な栄養素です。

タンパク質はアミノ酸から構成され、体の機能を維持し、成長や修復をサポートする役割を果たします。

  • 筋肉の形成と維持:
    タンパク質は筋肉の主要な構成要素であり、筋肉の形成や維持に欠かせません。
    活動的な愛犬は特に、適切な量のタンパク質が必要です。

  • 免疫システムの強化:
    タンパク質は免疫システムをサポートし、病気や感染症に対する抵抗力を高める役割を果たします。
    免疫細胞や抗体の形成に関与します。

  • 皮膚と被毛の健康:
    タンパク質は皮膚と被毛の健康にも影響を与えます。
    適切なタンパク質摂取は、被毛の艶や強さを維持し、皮膚の健康を促進します。

  • ホルモンの制御:
    タンパク質はホルモンの生成やバランスの維持にも関与します。
    ホルモンは体内のさまざまなプロセスを調節するため、適切なタンパク質摂取はホルモンの正常な機能をサポートします。

  • エネルギー源:
    タンパク質は主にエネルギー源としては使用されませんが、必要に応じてエネルギーとしても利用されることがあります。

タンパク質は愛犬の生活において不可欠な成分であり、健康を維持するためには適切な量と質のタンパク質摂取が必要です。

ドッグフードを選ぶ際には、優れたタンパク質源(肉、魚、卵など)が含まれているか確認し、愛犬の年齢や活動レベルに合った適切なタンパク質摂取を確保することが重要です。

のんびり太郎
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質の良いタンパク質については、アミノ酸スコアや生物価などの指標が重要です。

以下にそれぞれの概念を説明します。

1. アミノ酸スコア:

アミノ酸スコアは、特定の食品のタンパク質がどれだけ必要なアミノ酸を含んでいるかを示す指標です。
最高値は100で、数値が高い方がアミノ酸の含有バランスが優れています。

2. 生物価:

生物価は、摂取したタンパク質がどれだけ体内で有効に利用されるかを示す指標です。

タンパク質はアミノ酸から構成されており、そのアミノ酸の組み合わせやバランスによって、体内でどれだけ効果的に利用されるかが異なります。

たとえば、卵白や肉、魚などの動物性タンパク質は、生物価が高く、体内での利用が効率的です。

のんびり太郎
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これらの指標は、質の良いタンパク質を評価する際に使用されます。

愛犬の健康を考える上で、アミノ酸スコアや生物価(BV)の高いタンパク源を選ぶことが重要です。肉、魚、卵などの動物性タンパク質は、通常これらの指標が高いですが、適切なバランスのたんぱく質供給を確保するために、複数のタンパク源を組み合わせることも検討する価値があります。

炭水化物と脂質のバランス

炭水化物と脂質は、愛犬の健康とエネルギー供給にとって重要な栄養素です。

これらの栄養素の適切なバランスを保つことは、愛犬の健康を維持するために不可欠です。

  • 炭水化物の役割:
    炭水化物は主にエネルギー源としての役割を果たします。
    愛犬の活動レベルや年齢に応じて、適切な量の炭水化物を摂取することが重要です。
    アクティブな犬はより多くのエネルギーを必要とし、運動や活動に適した炭水化物バランスが求められます。

  • 脂質の役割:
    脂質はエネルギー源としてのほか、皮膚や被毛の健康維持、ホルモンの生成など、多岐にわたる役割を果たします。

  • バランスの重要性:
    炭水化物と脂質のバランスは、愛犬の活動レベルや健康状態に応じて調整する必要があります。
    過剰な炭水化物摂取は肥満のリスクを高め、過剰な脂質摂取は体重管理や心臓健康に影響を及ぼす可能性があります。
    適切なバランスを保つことで、健康な体重と活力を維持しやすくなります。
  • 個別のニーズに合わせて調整:
    年齢、体サイズ、活動レベルなどに応じて、炭水化物と脂質の割合を調整することが大切です。
    子犬やアクティブな犬はエネルギーが必要なため、より高い炭水化物と脂質のバランスが求められます。
    一方、高齢犬や低活動の犬は適切な割合を保ちながら、健康な体重を維持することが重要です。

炭水化物と脂質の適切なバランスは、愛犬の健康とエネルギーレベルをサポートするために不可欠です。

ドッグフードを選ぶ際には、愛犬の個々のニーズに合わせて、炭水化物と脂質の割合を検討しましょう。

ビタミンとミネラルの重要性

ビタミンとミネラルは、愛犬の健康において微量ですが極めて重要な栄養素です。

これらの栄養素は、様々な体内プロセスの正常な機能を維持し、健康な成長と免疫システムの強化に寄与します。

  • ビタミンの役割:
    ビタミンは代謝反応を調節し、酵素活性を促進する役割を果たします。
    特定のビタミンは抗酸化作用を持ち、細胞の酸化ストレスから守ることが知られています。
    また、ビタミンは骨や皮膚、被毛、免疫システムの健康を維持するためにも重要です。

  • ミネラルの役割:
    ミネラルは骨の強化、神経伝達、体液バランスの調節、酵素の構成要素など、さまざまな生体機能に関与します。
    例えば、カルシウムとリンは骨の健康をサポートし、鉄は赤血球の生成と酸素運搬に重要です。

  • 免疫システムの強化:
    特定のビタミン(A、C、E)とミネラル(亜鉛、セレン)は、免疫システムの正常な機能を維持するために重要です。
    これらの栄養素は炎症の抑制や感染症への抵抗力向上に寄与します。

  • 成長と発育:
    特に子犬の成長期には、ビタミンDやカルシウムなどのミネラルが健全な骨の成長を促進します。

  • バランスの必要性:
    ビタミンとミネラルは微量ですが、不足や過剰が健康に影響を及ぼす可能性があります。
    バランスの取れた栄養摂取を確保するために、多様な食品源からこれらの栄養素を摂取することが重要です。

ビタミンとミネラルは、愛犬の体内プロセスを支え、健康を維持するために欠かせない栄養素です。

ドッグフード選びにおいては、ビタミンとミネラルの含有量やバランスを確認し、愛犬の特定のニーズに合わせた栄養摂取を促すことが大切です。

ラベルの読み方と理解

成分表の解読方法

ドッグフードの成分表は、愛犬の健康を考える上で重要な情報を提供しています。

正しい方法で成分表を解読することは、適切なドッグフードの選択に役立ちます。

以下は成分表の解読方法の一般的なガイドラインです。

  • 主要成分が先頭に:
    成分表では、主要な成分から順に記載されています。
    タンパク質源(肉や魚)が最初に来ることが一般的です。
    主成分はドッグフードの品質を示す一つの指標です。

  • タンパク質の量:
    成分表でのタンパク質の割合は、総タンパク質量の比率として示されます。
    適切なタンパク質量が含まれていることを確認しましょう。
    主成分として良質なタンパク源が記載されていることが望ましいです。

  • 炭水化物と脂質:
    タンパク質に続いて炭水化物や脂質の順に成分が記載されます。
    適切なバランスが保たれているか確認しましょう。
    犬の活動レベルや健康状態に合った炭水化物と脂質の割合を考慮することが重要です。
のんびり太郎
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ドッグフードの品質を見極めるには、糖質量は次のようなポイントをチェックしましょう!

  • ドライフード:糖質量は30%以下がよい
  • ウェットフード:タンパク質以下がよい
のんびり太郎
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糖質の計算方法(%):100ータンパク質ー脂質ー粗繊維ー灰分ー水分

  • ビタミンとミネラル:
    成分表にはビタミンやミネラルの含有量も記載されています。
    これらの栄養素が適切にバランスされていることを確認しましょう。
    特に重要なビタミンやミネラルが含まれているかを注意深くチェックします。

  • 添加物や防腐剤:
    成分表には合成添加物や防腐剤のリストも含まれています。
    これらの成分が最小限に抑えられているか確認し、自然な成分が使用されているかを注意して見ます。

  • AAFCOの基準:
    成分表には通常、AAFCO(アメリカ飼料検査官協会)の基準に適合しているかどうかも記載されています。
    AAFCOの基準は、愛犬の健康に必要な栄養を満たすことを保証するものです。

成分表の解読は初めてでも難しくありませんが、栄養ニーズや愛犬の個々の健康状態に合わせて判断するために、時間をかけて注意深く行うことが大切です。

愛犬の健康と幸福を考えて、最適なドッグフードを選ぶ際に成分表を活用しましょう。

AAFCO基準とは?

AAFCO(Association of American Feed Control Officials)は、アメリカ合衆国の動物用飼料を管理・規制する非営利団体です。

AAFCO基準は、ペットフードの製造業者が適切な栄養を提供し、ペットの健康を保つための指針を提供するために設立されました。

AAFCOは、ペットフードの栄養要件とラベル表示に関するガイドラインを定め、ペットフード業界の製造業者や消費者に対して情報を提供しています。

AAFCO基準は、ペットフードが必要な栄養素を満たし、最低限の健康と栄養を提供することを保証するための基準として使用されます。

AAFCO基準には以下の点が含まれています。

  • 栄養要件:
    AAFCOは、犬や猫などのペットに必要な栄養素の最低量を示したガイドラインを提供します。
    これにより、ペットフードが基本的な栄養要件を満たすことが保証されます。

  • ラベル表示:
    ペットフードのラベルには、成分表や栄養表示が記載されます。
    AAFCO基準は、正確で理解しやすい情報を提供するためのルールを設定します。

  • 成分の安全性:
    AAFCOは、成分の安全性と適切な使用方法に関するガイドラインを提供します。
    ペットフードに使用される原材料は、食品安全基準に準拠している必要があります。

  • 検査とテスト:
    AAFCOは、ペットフードのテストや検査方法に関する情報も提供します。
    これにより、製造業者は製品の品質と安全性を確保するための手段を持つことができます。

AAFCO基準は、ペットフード業界のトップ専門家によって開発され、定期的に見直されています。

ドッグフードやキャットフードを選ぶ際には、AAFCO基準を参考にして、ペットの健康と栄養を確保するための選択を行うことが大切です。

有機・無添加の選択肢

近年、愛犬の健康を考える飼い主たちは、有機や無添加のドッグフードを選択する傾向が増えています。

これらの選択肢は、愛犬の健康をサポートするために注目されている栄養選択です。

有機ドッグフード

有機ドッグフードは、有機栽培の原材料を使用して製造されるものです。

有機栽培は化学肥料や農薬の使用を最小限に抑え、環境への影響を軽減することを目指す農法です。

有機ドッグフードの利点は以下の通りです。

  • 化学物質の最小化:
    農薬や合成肥料の使用が制限されているため、ドッグフードに含まれる化学物質のリスクが低減されます。

  • 栄養価の維持:
    有機栽培の原材料は通常、栄養価が高く、天然の栄養が豊富です。
    これにより、愛犬の健康をサポートします。

  • アレルギーのリスク軽減:
    有機ドッグフードは合成添加物や遺伝子組み換え成分の使用が制限されているため、アレルギー反応のリスクが低減される可能性があります。

無添加ドッグフード

無添加ドッグフードは、合成着色料、香料、保存料などの合成添加物を使用せずに製造されるものです。

無添加の利点は以下の通りです。

  • 自然な成分:
    無添加ドッグフードは、自然な原材料のみを使用しているため、愛犬にとって安全で消化しやすい食事となります。

  • 化学物質の回避:
    合成添加物はアレルギーや消化不良を引き起こす可能性があるため、無添加ドッグフードはこれらのリスクを回避できます。

  • 体内への負担軽減:
    合成添加物の摂取が最小限に抑えられることで、愛犬の体内への負担が減少し、健康を維持しやすくなります。

有機や無添加のドッグフードは、愛犬の健康を重視する飼い主にとって魅力的な選択肢です。

しかし、これらの選択肢を選ぶ際にも、成分表を確認し、愛犬の特定のニーズに合う栄養素が含まれていることを確認することが大切です。

特別なニーズに応えるドッグフード

ヘルシーなウエイトコントロール

愛犬の健康を維持するためには、適切な体重管理が重要です。

ヘルシーなウエイトコントロールを実践することで、愛犬の健康をサポートし、肥満関連の健康リスクを減少させることができます。

運動の重要性:

運動は健康なウエイトコントロールの鍵です。
愛犬の活動レベルに合わせて、適切な運動を提供しましょう。
日々の散歩や遊び、アクティビティを通じて運動不足を防ぎ、体重を適切な範囲に保つことができます。

適切な栄養摂取:

愛犬の食事の栄養バランスを保つことも重要です。
過剰なカロリーや脂質を摂取することは肥満の原因となります。
適切なタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルのバランスを考慮した栄養摂取を行いましょう。

適正な食事量の管理:

適切な食事量を管理することは、過食を防ぐために重要です。
ドッグフードの袋や製造業者のガイドラインに従って、愛犬に適した食事量を提供しましょう。
個々の健康状態や活動レベルに応じて調整することが大切です。

定期的な健康チェック:

定期的な獣医の健康チェックを受けることで、愛犬の体重や健康状態をモニターしましょう。
専門家の助言を得ることで、適切なウエイトコントロールプランを立てることができます。

ヘルシーなウエイトコントロールは、愛犬の長寿と健康をサポートするために不可欠です。

運動と栄養のバランスを保ち、健康な生活習慣を築くことで、肥満やその他の健康問題を予防することができます。

高齢犬のための配慮

高齢犬は、年齢とともに健康状態や栄養ニーズが変わるため、特別な配慮が必要です。

以下に、高齢犬の健康をサポートするための配慮について説明します。

適切な栄養バランス:

高齢犬は活動レベルが低下することが多いため、適切な栄養バランスを維持することが重要です。
タンパク質を適切な量摂取し、関節や筋肉の健康をサポートしましょう。
また、消化しやすい食材やファイバーを含む食事を選ぶことで、消化トラブルを予防します。

関節ケア:

関節の健康を維持するために、グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントを検討することがあります。

のんびり太郎
のんびり太郎

グルコサミンもコンドロイチンも、膝関節の健康には欠かせない成分です。

ただし、サプリメントは経口摂取なので、グルコサミンもコンドロイチンも胃や腸で分解されてしまいます。

仮に有効成分が血中に取り込まれたとしても、軟骨は血流がとても乏しい組織なので、有効成分が患部で効果を発揮するのは難しいのではないかと考えられます。


免疫システムの強化:

高齢犬の免疫システムは弱まることがあるため、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質を含む食事を選ぶことで、免疫力をサポートします。
ただし、脂溶性ビタミンの過剰摂取には注意が必要です。

体重管理:

高齢犬は肥満や体重増加に注意が必要です。
適切な体重を維持することで、関節への負担を軽減し、心臓や肺の健康を保つことができます。

水分摂取:

高齢犬は脱水症状になりやすいため、十分な水分摂取を確保することが重要です。
食事に水分を含むウェットフードや、水の提供を励行しましょう。

定期的な健康チェック:

高齢犬は潜在的な健康問題が増える可能性があります。
定期的な獣医のチェックアップを受けて、健康状態をモニターしましょう。
専門家のアドバイスに従って健康管理を行うことが大切です。

高齢犬の健康を維持するためには、個別の健康状態やニーズに合わせた配慮が必要です。

栄養、運動、健康チェックの面で十分な配慮を行い、高齢期を健康的かつ快適に過ごせるようサポートしましょう。

フードアレルギー対応食

フードアレルギー対応食は、特定の食材に対するアレルギー反応を持つ犬のために設計された食事です。

犬の健康を維持するために、アレルギーの症状を軽減するための特別な食事が必要な場合があります。

以下に、フードアレルギー対応食についての説明をします。

アレルギーの理解:

犬も人間と同様に、特定の食材に対してアレルギー反応を示すことがあります。
アレルギーは免疫系が異常な反応を引き起こすことで発生し、痒み、皮膚の炎症、消化不良などの症状が現れることがあります。

フードアレルギー対応食の特徴:

フードアレルギー対応食は、一般的なアレルゲンとされる食材(例: 鶏肉、穀物、大豆、乳製品など)を使用せずに製造されます。
代わりに、消化がしやすい単一のタンパク質源として、例えばシングルプロテインが使用されることがあります。
また、穀物を避けるために、サツマイモや豆類などの代替炭水化物源が使用されることもあります。

アレルギーの診断:

フードアレルギーの診断は専門医の指導のもとで行われます。
アレルギーを疑う場合、獣医に相談し、適切なアレルギー検査や食事試験を受けることが重要です。
正確な診断を受けることで、適切なフードアレルギー対応食を選ぶことができます。

製品の選択:

フードアレルギー対応食は、特定のアレルギー源を含まないように設計されており、アレルギー症状を軽減することを目指しています。
獣医の助言を得ながら、適切なフードアレルギー対応食を選びましょう。

注意点:

アレルギー対応食の選択にあたっては、栄養バランスを確保することが重要です。

食事の多様性を確保し、必要な栄養素を維持するために、獣医の指導を受けることをおすすめします。

フードアレルギー対応食は、犬の健康と快適な生活をサポートするために重要です。

正確なアレルギー診断と適切な栄養摂取を考慮しながら、愛犬に合ったアレルギー対応食を選びましょう。

トレンドと新しい選択肢

グレインフリー vs. グレイン含有フード

愛犬の健康や個々のニーズに合わせてグレインフリーかグレイン含有かを選ぶことが大切です。

経済的な問題も含むために、一概にどちらが良いとは言えず、愛犬の健康と食欲を最優先に考えた上で選択することが重要です。

グレインフリーフード

グレインフリー(無穀物)フードは、主要な穀物(小麦、大麦、コーンなど)を使用せずに製造されるドッグフードのことを指します。

代わりに、タンパク質源や野菜、果物、豆などを主成分として使用します。

グレインフリーのフードは、アレルギーや食品感受性を持つ犬に適している場合があります。

また、本来の食事の進化に近いものを提供することを重視する飼い主にも好まれます。

ただし、すべての犬にとって無穀物が必ずしも必要なわけではないため、個々の愛犬の特性に合わせて選ぶことが重要です。

グレイン含有フード

グレイン含有フードは、穀物を一部または主成分として含むドッグフードです。

穀物は炭水化物源としての役割を果たし、エネルギーを供給します。

一般的なフードに使用されることが多いため、価格帯が比較的抑えられることがあります。

ただし、一部の犬は穀物アレルギーを持つ場合があるため、穀物を避ける必要があるか、獣医の指導に従うべきです。

選ぶ際の考慮点

  • 愛犬の特性:
    犬のアレルギーや感受性、健康状態に基づいて、グレインフリーかグレイン含有かを選択します。獣医や動物栄養士のアドバイスを得ることが大切です。

  • 栄養バランス:
    どちらのタイプも栄養バランスが重要です。
    必要なタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどが適切に配合されているか確認しましょう。

  • 愛犬の好み:
    愛犬の好みや食事の偏りを考慮して選びます。
    愛犬が特定の成分に対して過敏症を持つ場合、グレインフリーが選択肢になることがあります。

  • 財政状況:
    グレインフリーのフードは一般的に高価です。
    予算に合わせた選択を行い、愛犬の健康に無理なく投資できるようにしましょう。

手作り食の可能性

手作り食は、愛犬に対して完全なカスタマイズが可能な栄養供給方法です。

以下に手作り食の可能性について説明します。

  • 個別のニーズに対応
    手作り食は、愛犬の年齢、体重、健康状態、アレルギー、好みなどに合わせて食事を調整できます。
    これにより、最適な栄養を提供し、愛犬の健康をサポートできます。

  • 原材料の選択
    手作り食ならば、使用する原材料の品質や種類を自由に選ぶことができます。
    高品質なタンパク質源や新鮮な野菜・果物を選ぶことで、愛犬に最良の栄養を提供できます。

  • アレルギーや食品感受性の管理
    手作り食を用意することで、アレルギーや食品感受性のある犬に対応できます。
    特定の食材を避けたり、代替食材を使用したりすることで、愛犬の快適な食事環境を確保できます。

  • 健康の促進
    手作り食には合成添加物や防腐剤が含まれないため、愛犬の健康にプラスの影響を与える可能性があります。
    自然な食材から作られた食事は、健康促進に一役買うことがあります。

  • 犬との絆を深める
    手作り食の準備や提供は、飼い主と愛犬の絆を深める機会となります。
    食事の準備や選択、手作りの愛情を込めた食事は、愛犬にとって特別な時間となるでしょう。

  • 注意が必要な点
    手作り食の実践には、犬の栄養バランスを考慮し、専門家のアドバイスを受けることが大切です。栄養不足や過剰摂取を防ぐため、動物栄養士や獣医に栄養プランを確認してもらうことをおすすめします。

手作り食は愛犬にとってカスタマイズされた食事を提供する素晴らしい方法ですが、栄養バランスや健康面を考慮しつつ実践することが大切です。

専門家のアドバイスを得ながら、愛犬の健康と幸福をサポートする手作り食を検討してみてください。

のんびり太郎
のんびり太郎

犬の手作りご飯で不足しやすい5つの栄養素はこちら!


  • 貧血予防や免疫力の維持、成長促進、皮膚の健康維持に必要です。
    主に魚介類や肉類、豆類に多く含まれています。
  • 亜鉛
    身体の成長と維持に必要な栄養素で、不足すると味覚異常、骨格異常や尿路結石症のリスクが高くなります。
    主にカキなどの魚介類や肉類、ナッツ、穀類などに多く含まれます。
  • カルシウム
    骨や歯のもとになり、神経の興奮を抑える栄養素です。
    乳製品や小魚、大豆製品に多く含まれており、乳製品はカルシウムの吸収率が高いです。

  • 全身に酸素を運ぶ赤血球の材料になります。
    レバー、砂肝、赤みの魚であるかつお、まぐろなどに多く含まれています。
  • ビタミンA
    眼や皮膚、粘膜の健康維持、免疫力維持に必要な栄養素です。
    豚レバーや鶏レバー、鶏卵などに多く含まれます。
    過剰になりやすいため注意が必要です。
のんびり太郎
のんびり太郎

牛乳には、乳糖(ラクトース)という成分が豊富に含まれています。

しかし犬は、この乳糖を分解する「ラクターゼ」という消化酵素が少なく、乳糖の分解がし辛い体質なので下痢になりやすいのです。

ヨーグルトは、発酵により乳糖の一部が分解され、また乳酸菌には乳糖の分解を助ける機能もあるので下痢が起こりにくいです。

ただし、プレーンタイプのヨーグルトにしてください。

ヨーグルトの中には、犬にとって毒になる危険なキシリトールなどの人工甘味料が使われているものもあります。

犬がキシリトールを摂取すると、嘔吐や下痢、中毒症状が重い場合は発作・昏睡・低血糖・肝不全などが引き起こされる場合もあります。

オーガニックや自然食のメリット

オーガニックや自然食は、愛犬の健康と幸福にポジティブな影響を与える可能性があります。

以下にそのメリットを説明します。

  • 品質の保証
    オーガニックや自然食は、農薬や化学物質を最小限に抑え、人工的な成分を排除するための基準に従って製造されます。
    これにより、高品質な原材料を使用し、愛犬の健康を守ることができます。

  • 有害物質の軽減
    農薬や化学肥料の使用を避けることで、オーガニックや自然食は愛犬が有害物質にさらされるリスクを軽減します。
    これにより、体内への毒素の侵入を最小限に抑えることが可能です。
のんびり太郎
のんびり太郎

オーガニック(無農薬栽培)の野菜・果物などに含まれる天然成分「サルベストロール」について紹介します!

サルベストロールは、ガン細胞特有の酵素「CYP1B1(シップワンビーワン)」と反応し、抗ガン物質になります。

こうすることでガン細胞を細胞死(アポトーシス)へ導き、がん細胞を排除する働きをするのです。

  • アレルギーの軽減
    合成添加物や人工成分が少ない食事は、愛犬の消化をサポートし、アレルギー反応のリスクを低減する可能性があります。

  • 栄養価の最大化
    オーガニックや自然食は、天然の栄養価を最大限に保つように製造されます。
    これにより、愛犬に必要なビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素を十分に提供することができます。

  • 環境への配慮
    オーガニックや自然食の生産は、持続可能な農業と環境保護を重視しています。
    無農薬や無化学物質の栽培は、土壌や水資源を守り、地球への負荷を軽減します。

  • 味覚と食欲の向上
    オーガニックや自然食は、新鮮で自然な味わいを持っています。
    愛犬にとって美味しい食事体験を提供し、食欲を刺激することができます。

オーガニックや自然食は、愛犬の健康を考えた選択肢として価値があります。

しかし、製品のラベルを注意深くチェックし、信頼性のあるブランドを選ぶことが重要です。

専門家のアドバイスを得ながら、愛犬の健康と幸福を最優先に考えた食事選びを行いましょう。

価格と品質のバランス

ドッグフード価格帯の種類

ドッグフードは、価格帯によってさまざまな種類が存在します。

以下に、一般的なドッグフード価格帯とそれぞれの特徴を説明します。

  • 安価なドッグフード
    安価なドッグフードは、一般的に低価格で入手できる製品です。
    これらの製品は原材料が穀物中心であったり、質の低いタンパク質、合成添加物が多く使用されることがあります。
    愛犬の健康を最優先に考える場合は慎重に選ぶ必要があります。

  • ミッドレンジなドッグフード
    ミッドレンジなドッグフードは、中程度の価格帯に位置する製品です。
    原材料の質や栄養価が一般的には高く、添加物の使用が比較的制限されています。
    愛犬の健康を考える飼い主にとっては、コストと品質のバランスを取る選択肢と言えます。

  • プレミアムなドッグフード
    プレミアムなドッグフードは、高価格帯に位置し、高品質な原材料と高い栄養価を提供することを目指しています。
    動物性タンパク質や自然な成分が主成分となっており、合成添加物や防腐剤の使用が限られています。
    健康を重視する飼い主にとって、優れた選択肢となります。

価格帯は一般的に、原材料の品質、栄養価、添加物の有無などに影響を与えます。

安価なドッグフードでも一定の栄養を提供できる場合もありますが、愛犬の健康や特性を考慮して、バランスの取れたドッグフードを選ぶことが重要です。

価格だけでなく、製品の成分表や信頼性を確認しながら、最適な選択をすることをおすすめします。

安価なフードの注意点

安価なドッグフードを選ぶ際には、いくつかの注意点を考慮することが重要です。

以下の点に注意して選ぶことをおすすめします。

  • 原材料の品質
    安価なフードは、一般的に低品質な原材料を使用している場合があります。
    肉や魚の代わりに肉副産物や穀物が主成分となることがあるため、愛犬に必要なタンパク質や栄養素が不足する可能性があります。

  • 合成添加物
    安価なフードには、合成の着色料、防腐剤、香料などが含まれていることがあります。
    これらの添加物は愛犬の健康に悪影響を及ぼすことがあるため、可能な限り避けるべきです。

  • 栄養バランスの不足
    安価なフードは、栄養バランスが十分に考慮されていないことがあります。
    特定の栄養素が不足している場合、愛犬の健康に影響を及ぼす可能性があります。

  • 消化問題やアレルギー
    低品質な原材料や添加物は、愛犬の消化に負担をかける可能性があります。
    また、アレルギーや食品感受性を持つ愛犬では、アレルギー症状を悪化させる可能性があります。

  • 質の低いタンパク質源
    安価なフードには、タンパク質源として低品質な肉副産物や植物性タンパク質が使用されることがあります。
    これにより、愛犬に必要なアミノ酸が不足する可能性があります。
のんびり太郎
のんびり太郎

タンパク質の質を評価する方法には「アミノ酸スコア」と「生物価(BV

)」などがあります。

アミノ酸スコアが100に近い食材ほど体内でのタンパク質利用率が高く、鶏肉や鶏卵、牛肉、豚肉、鮭、イワシ、大豆などはアミノ酸スコアが100です。

  • 長期的な健康影響
    安価なフードの長期摂取は、愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
    健康問題が発生してから対処することが難しいため、予防的なアプローチが大切です。

安価なドッグフードを選ぶ際には、原材料の品質、栄養バランス、添加物の使用などを慎重に考慮することが重要です。

愛犬の健康を最優先にし、専門家のアドバイスを得ながら適切な選択を行うことが大切です。

高級フードのメリットとデメリット

高級フードを選ぶ際のメリットとデメリットについて説明します。

メリット

  • 高品質な原材料:
    高級フードは、高品質なタンパク質源や天然成分を使用して製造されます。
    これにより、愛犬に必要な栄養を最適な形で提供することができます。

  • 栄養バランスの最適化:
    高級フードは、犬の健康に必要な栄養素をバランスよく含むように設計されています。
    特定の栄養素が不足することなく、健康な成長や免疫機能のサポートが可能です。

  • アレルギー対応や特定のニーズに対応:
    一部の高級フードは、アレルギー対応や特定の健康課題に対応するためのオプションを提供しています。
    これにより、愛犬の特定のニーズに合わせた食事が可能です。

  • 添加物の最小化:
    高級フードは、合成添加物を最小限に抑えて製造していることが多いです。
    愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性のある添加物を避けることができます。

デメリット

  • 価格の高さ:
    高級フードは通常価格が高いため、家計に影響を及ぼすことがあります。
    長期的なコストを考慮し、予算内で選択することが必要です。

  • 全てが高品質でない可能性:
    価格が高いからといって、すべての高級フードが高品質であるわけではありません。
    成分ラベルやブランドの評判を調査し、信頼性を確認することが大切です。
のんびり太郎
のんびり太郎

基本的に高いから良いとはいえませんが、品質管理をきちんとしていたり、材料にこだわれば

高価格になるのは当然なのです。

安くて高品質な商品はそうそうありません。

高級フードは高品質な成分や栄養バランスを提供する可能性がありますが、価格や製品の信頼性を慎重に考慮することが重要です。

愛犬の健康と予算をバランスよく考えながら、専門家のアドバイスを得て選択することがおすすめです。

新しいドッグフードへの切り替え方

新しいドッグフードへの切り替えは、愛犬の健康と快適な過渡期を確保するために注意深く行う必要があります。

以下に、新しいドッグフードへの切り替え方についてのステップを説明します。

  • 専門家への相談
    新しいドッグフードへの切り替えを検討する前に、獣医または動物栄養士と相談してください。
    愛犬の健康状態や栄養ニーズに基づいて、適切なフードを選ぶアドバイスを受けることが重要です。

  • 徐々に混合
    急激な食事の変化は、愛犬の胃腸に負担をかける可能性があります。
    新しいドッグフードを導入する際は、現在のフードと新しいフードを徐々に混ぜる方法を用いて、体が慣れるようにします。
    初めは新しいフードの割合を少なめに始め、週ごとに徐々に増やしていきます。

  • 食事の調整
    混合期間中や切り替え後も、愛犬の体重や体調を観察しながら食事量を調整してください。
    新しいフードの栄養価や消化に慣れるまで、量を微調整することが必要です。

  • 健康状態のモニタリング
    切り替え後、愛犬の健康状態を定期的にモニタリングしましょう。
    体重の変化や毛皮の状態、活動レベルなどに変化がある場合、獣医に相談して適切な対応を行います。

  • 適応期間の確保
    愛犬の体は個体差があるため、新しいフードへの適応期間は一概には言えません。
    一般的には4日から1週間程度の期間を確保し、愛犬が新しいフードに適応するのを確認していきます。
    パピーやシニア、胃腸が弱い個体の場合は10日から2週間くらいかけて切り替えると良いです。

  • 味の好みを尊重
    愛犬が新しいフードの味を好まない場合、他のフレーバーやブランドを試してみることも検討してください。
    愛犬の味覚を尊重することで、食事の楽しさを保つことができます。

愛犬の健康と快適な過渡期を確保するために、専門家のアドバイスに従いながら慎重に新しいドッグフードへの切り替えを行いましょう。

急ぎすぎず、愛犬のペースに合わせて適切な対応を取ることが大切です。

まとめ

のんびり太郎
のんびり太郎

ドッグフードを選ぶ際にまず最初のポイントは…。

パッケージの表面は無視してください。
買いたくなるような事しか書いてありません。

大切なのは裏面に書いている原材料と成分欄です!

ハルくん
ハルくん

どのような点に注目するといいのかな?

のんびり太郎
のんびり太郎

最初に確認してほしいポイントは次の通りです!

原材料に穀物(小麦・トウモロコシ・米など)が多く使われていたり、糖質(でんぷん・糖類・砂糖・果糖・ブドウ糖など)が高いフードは避けた方がよいですね。

ただし、糖質の中でも「オリゴ糖」は腸内環境を良くしてくれるので例外です!

穀物が多い商品は避けた方がいいと考えるのは、犬は基本的に肉食という理由です。

のんびり太郎
のんびり太郎

穀類に含まれる栄養素の中心は炭水化物であり、そのほとんどが “でんぷん” です。

でんぷんは、生の原材料のままでは、多くの動物にとって消化性が悪い栄養素だとされています。

ただし、加熱したり加工することより消化性をアップすることで、犬も穀類を体内で消化することが可能になります。

ハルくん
ハルくん

豆知識!

でんぷんを消化してブドウ糖に変える酵素がアミラーゼです。
イヌやネコの唾液にはこのアミラーゼはありません。

犬や猫の歯は咀嚼して食べ物をすり潰す構造になっていません。

のんびり太郎
のんびり太郎

穀類は栄養バランスを整えるために使われることもあります。

腎臓病の犬の療法食では、腎機能に影響を与えるリンの含有量が少ない原材料として小麦グルテンを使用したり、シニア犬用には抗酸化成分が豊富な小麦胚芽を使用したりと穀物は一概にすべてダメとも言えないのです。

ハルくん
ハルくん

パッケージには糖質の量は記載されていないよ。

どこを見たら分かるの?

のんびり太郎
のんびり太郎

糖質を概算する公式がこちらです!

「糖質≒100-タンパク質ー脂質ー繊維ー灰分(かいぶん)ー水分」

※各項目の頭に「粗」という記載があるものとないものがありますが、栄養成分の表示についての分析上の精度を示したという意味ですので、どちらでもあまり気にすることはありません。

ハルくん
ハルくん

糖質の目安はあるのかな?

のんびり太郎
のんびり太郎

糖質量の目安は次の通りです。

  • ドライフード:30%以下
  • ウェットフード:タンパク質量以下
ハルくん
ハルくん

成分表示の前にある「%以上、%以下」って何?

のんびり太郎
のんびり太郎

成分を保証する値で「これ以上含まれていることを保証します」または「これより少ないことを保証します」という意味です。

なんとなく正確な感じがしないと思いますが、栄養上必要であるたんぱく質や脂肪は、最低栄養含有量を保証し「以上」の表示がなされています。

一方で水分、繊維及び灰分は保証値より多いとカロリーが低下したり一定の栄養を摂取出来ない恐れがあることから、最大含有量を保証し「以下」の表示がなされます。

ハルくん
ハルくん

ドッグフードの価格の相場はどれくらいなのかな?

のんびり太郎
のんびり太郎

価格で比較する場合は、次のように考えると比べ安いですよ!

  • ドライフード:1kgあたりの価格に換算
  • ウェットフード:100gあたりの価格に換算

※ドライフードであれば、1,000円/kg以下であれば低価格というイメージです。

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