咳をすると胸が痛くなるようなときにおすすめの漢方薬が『柴陥湯(さいかんとう)』です。
咳をすると胸が痛いような場合は、炎症が強い状態であることが多いため、抗菌剤との併用など西洋医学的治療の補助的な位置となることが多くなります。
胸のあたりにかけて苦満感が強く感じられるときに使用するといいんだね!
急性気管支炎とはどのような状態なの?
急性気管支炎の多くは、かぜ症候群での上気道の急性炎症が連続する気管から気管支へと波及することで発症します。
急性上気道炎が気管から気管支まで波及し、せきやたんを伴うようになったものを急性気管支炎と診断するため、その頻度は極めて高いとされています。
急性気管支炎の原因にはどのようなものがあるの?
原因微生物としては、かぜ症候群と同様にウイルスによるものが多いといわれています。
肺炎マイコプラズマや肺炎クラミドフィラなどの非定型病原体が原因となる場合もあります。
一部では、ウイルス感染に引き続いて、二次性の細菌感染が起こる場合もあります。
(引用:日本呼吸器学会)
気管支炎について分かりやすく解説してくれている動画があったよ!
【柴陥湯(さいかんとう)】の生薬構成(ツムラ)
柴胡(サイコ)、 半夏(ハンゲ)、 黄芩(オウゴン)、 大棗(タイソウ)、人参(ニンジン)、黄連(オウレン)、 甘草(カンゾウ)、 生姜(ショウキョウ)、栝楼仁(カロニン)
【柴陥湯(さいかんとう)】の効能効果(ツムラ)
咳、咳による胸痛
【柴陥湯(さいかんとう)】の特徴・説明
- 気管支炎など炎症の強い状態で、咳をすると胸が痛くなるときに使用されます。
- 生薬構成は、『小柴胡湯』に「黄連」、「栝楼仁」を加えた方剤です。
または、『小柴胡湯』+『小陥胸湯』の合方とも言えます。
『小陥胸湯』はみぞおちのあたりがつかえるような感じがあり、胸が苦しいような感じに使用される方剤です。
炎症を抑え胸痛を緩和する「栝楼仁」と熱を冷ます「黄連」が加わったことがポイントです。
- 味は表現法が難しいですが、苦いです。
【柴陥湯(さいかんとう)】のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。
咳喘息とはどのようなものなの?
咳喘息についてわかりやすく解説してくれている動画がありますので紹介しますね!
【柴陥湯(さいかんとう)】の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
【柴陥湯(さいかんとう)】の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
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