「桂花」とはいわゆる金木犀(きんもくせい)の花のことです。
甘みのある上品な香りで非常に人気があります。
そのままお湯を注いで飲むほか、紅茶や烏龍茶とブレンドしたり、シロップにして料理やお菓子、お酒に使われたりと、様々に利用されています。
お腹が冷えると痛みが出たりするような場合にもおすすめの薬膳素材です。
甘い独特な香りによるリラクゼーション効果でリラックス効果が期待でき、不眠改善にも利用されます。
なつめやクコの実、龍眼肉などと一緒に、おやすみ前などに飲むとぐっすり眠れます。
桂花と砂糖を加えて煮詰めると「桂花醤(けいかじゃん)」と呼ばれるシロップが出来ます。
砂糖の代わりに黒砂糖を用いるとからだを温める効果がUP!
また、砂糖の代わりにハチミツを使用すると疲労回復UPになります。
桂花(けいか/きんもくせい)の薬膳データ
- 体質:陽虚、気滞、痰湿
- 五性:温
- 五味:甘・辛
- 帰経:肝・心・脾
薬膳データの項目の見方
薬膳の観点からの区別とその食材に合う体質が分かります。
五味(ごみ)
薬膳における五味とは、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛い味)の5つの味のことです。
五味はそれぞれに対応する臓腑があり、その臓器に吸収されやすいといわれています。
- 酸味 – 肝 – 胆
- 苦味 – 心 – 小腸
- 甘味 – 脾 – 胃
- 辛味 – 肺 – 大腸
- 鹹味 – 腎 – 膀胱
五性(ごせい)
薬膳における五性とは、食材や生薬がもつ体を温めたり冷やしたりする性質のことです。
寒 / 涼 / 平 / 温 / 熱 があり、寒・涼の食材は体を冷やし、温・熱は体を温めます。
平は体を温めたり冷やしたりする性質のどちらもありません。
帰経(きけい)
薬膳における帰経とは、食材や生薬がどの臓腑・経絡に入り効果的に働くかを示した道しるべです。
臓腑や経絡、精神に影響を与えるといわれています。
個々の体質に合う帰経の食材を取り入れることで、体を良い状態に近づけられると考えられています。
体質(体質)
体質は、気滞体質 / 気虚体質 / 瘀血(血瘀)体質 / 血虚体質 / 痰湿体質 / 陰虚体質 / 湿熱体質 / 陽虚体質の8つに分かれ、それぞれの体質によっておすすめの食材や養生法が異なってきます。
その時の体質に合った食材・生薬を摂ることで体を良い状態に近づけられると考えられています。
桂花(けいか/きんもくせい)の注意ポイント!
熱性体質の人は控えるようにしましょう。
※新陳代謝が活発で体が熱を発している状態を「熱性」と表現します。汗っかきで顔が赤く、ほてりが強い場合を熱性体質といいます。
桂花(けいか/きんもくせい)を使ったおすすめレシピ
おすすめレシピは ”COOKPAD(クックパッド)” から引用しています!
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