「お薬1個の値段×個数=調剤薬局で支払うお金」ではありません!【支払内訳から薬局節約術を解説】

調剤薬局では「お薬1個の値段×個数=お薬代」ではありません!【支払内訳から薬局節約術を解説】 薬局で損をしない方法【薬局節約術】

 最近では、医療機関でも領収書と共に明細書をもらうことがほとんどになってきたと思いますが、明細書をもらっても、あまり内容が理解できないことも多いと思います。

 そこで、今回は、明細書に書かれている内容について、一部説明してみたいと思います。

ハルくん
ハルくん

調剤薬局での支払いって、なんか複雑でわかりにくいよね~。

のんびり太郎
のんびり太郎

そうだよね~。実際に現場で働いている自分も分かりにくいなぁって感じのことも多いんだ。

のんびり太郎
のんびり太郎

 例えば、錠剤を半分に割ってお渡しするときにも実は「自家製剤加算」という手数料が発生しているんです。ほとんどの人は知らなかったでしょう・・。

ハルくん
ハルくん

そうだったの・・。

のんびり太郎
のんびり太郎

錠剤を半分に割る場合も細かい???な決まりがあって、全く同じ作業をしているのに手数料が発生する場合としない場合があるんだよ・・・。

ハルくん
ハルくん

ええっ、どんな場合???

のんびり太郎
のんびり太郎

 錠剤に溝が刻まれているような形状を「割線」っていうんだけど、添付文書と呼ばれているお薬の説明書に「割線」と明記されていれば、半分に割った際は手数料が発生するのに、明記されていなければ錠剤の単なるデザインとみなされて手数料は発生しないんだよ。

のんびり太郎
のんびり太郎

その他、錠剤を半分に割ったとしても半分に割った場合と同じ量(規格)の製品が後発品も含め存在している場合も「自家製剤加算」という手数料は取れないという決まりもあります。

ハルくん
ハルくん

なんだか、ややこしいね。

のんびり太郎
のんびり太郎

その他諸々・・・・・・・。
詳しくはこちらのマンガを参考にしてね。【半錠の自家製剤加算あるある】です。

画像引用:日経DI

自家製剤加算とは

 「自家製剤加算」とは、「市販されている医薬品の剤形で対応できない時に、医師の指示に基づいて、容易に服用できるよう調剤上の特殊な技術工夫を行った場合」に1調剤ごとに算定できる点数です。

  調剤上の特殊な技術工夫とは、安定剤、溶解補助剤、懸濁剤等の添加剤を加えて調剤した場合や、ろ過、加温、滅菌等を行うことを指します。

自家製剤加算の料金の一例

※簡単にいうと、剤形が変わるような調剤をした場合に算定できる手数料です。内服薬の場合は、7日ごとに200円の手数料が発生します

錠剤を半分に分割した場合に自家製剤加算が発生!【薬の量が減ったのにお薬代が高くなるからくりを解説】

 56日分のお薬をお渡しする場合は、7日ごとに200円かかるので、200円×8(7日毎×8)=1600円の手数料が発生します。(ただし、条件によっては例外もあります【マンガ半錠の自家製剤加算あるある】にて説明)

 例)前回まではA錠を1回1錠、1日1回朝食後として56日分処方だったものが⇒体調の変化などでA錠を1回0.5錠、1日1回朝食後として56日分に処方内容が変更になったとします。

 薬価(薬そのものの値段)自体は半分になりますが、「自家製剤加算」としての手数料が発生する場合があるため、薬価が安い薬剤の場合は、”薬の量は減ったのに、お薬代が逆に高くなる”こともよくあります。

のんびり太郎
のんびり太郎

薬価の減額よりも、「自家製剤加算」としての手数料の方が高いため支払いが高くなってしまいます。

【参考例】カルベジロール10㎎錠を半錠にした場合と2.5㎎錠を2錠もらった場合の比較

 カルベジロールという薬剤を例に挙げると、カルベジロールには、剤形規格が「1.25mg・2.5㎎・10㎎・20㎎」と4種類あります。

 仮に1回の服用量が5㎎の場合は、通常は①2.5㎎×2錠、または②10㎎×0.5錠(半錠)ということになります。(※1錠の薬価:2.5㎎錠➡約10円、10㎎錠➡約19円)

  • ①の場合は「約10円×2=約20円」×56日分=約1120円
  • ②の場合は「約19円×0.5」×56日分=約560円+自家製剤加算1600(円)=約2160円

 そうなると、①と②では約1000円以上の差が出てきます。つまり、カルベジロール錠の場合は、同じ量の薬を服用する場合は、①のように処方してもらった方が安く済むのです。

のんびり太郎
のんびり太郎

実際の支払額は、1割~3割負担ですので、この場合は、約100円~300円の差になります!

画像:カルベジロール錠10㎎を半錠(0.5錠)にしてあります

錠剤が上手く飲めないなどの理由があって錠剤を粉砕して粉の状態にした場合

 錠剤が色々な理由でうまく飲めないひともいるため、お薬の性質をしっかりと確認したうえで、錠剤を粉砕して粉状にしてお渡しすることがあります。

 この場合も、半錠の時と同様に「自家製剤加算」と呼ばれる手数料が発生します。料金は内服の場合は同じく7日ごとに200円です。

のんびり太郎
のんびり太郎

粉状に粉砕する場合も、後発品も含めて同じ成分の散剤がないことが「自家製剤加算」が発生する要件となります。

ハルくん
ハルくん

同じお薬の成分に「粉の製品」があったら、全く同じ作業をしても手数料はかからないんだね・・。

薬剤師からのアドバイス!
  • 薬剤師は処方箋通りに調剤しなければならない規則があるため、薬剤師が勝手に錠剤の規格を変更して処方変更することは出来ません。もし処方内容の変更を希望される際は、直接医師に相談することをおすすめします。(※薬剤師を通して疑義照会して処方変更になると「重複・相互作用防止加算」が発生するため)
  • 錠剤の規格によっては、「適応病名が異なる」こともあるため、すべて一律に剤型規格を変更できないこともあります。
  • 半錠にして透明の袋に詰めると、シートままの状態より薬剤の劣化が起こりやすくなります。そのため長期間の保存には適しません。(※ただし、よほどの長期間・高湿度・紫外線暴露などがなければ通常は服用には問題が起こることはありません)
  • 総支払いは、最終的に基本料・調剤料・各種加算などが加わり、それに対しての自己負担割合(1割~3割)が総支払となります。
ハルくん
ハルくん

他にも知らないと損することはいっぱいあるよ!

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