一日中、携帯・パソコン、目を酷使していませんか?
漢方の世界では、目は五臓でいう ”肝・腎” と深く関係していると考えます。
「肝腎不足にて花を生じ(かすみ目)、岐視(物が二重に見える)」とされます。
携帯・パソコンなどによる目の使い過ぎによるドライアイ・眼精疲労・充血などの現代病にはうってつけの漢方薬が『杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)』です。
目が疲れやすい方向けの漢方薬の代表格が『杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)』です。
五臓六腑(ごぞうろっぷ)における ”腎” のはたらきが低下した状態を改善する作用のある補腎薬である『六味丸』に “目にいい” といわれる「枸杞子」と「菊花」を配合したのが『杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)』です。
生命力の源である ”精” を蓄える腎を補うため、排尿困難、頻尿などにも効果を発揮します。
とくに、陰虚体質(ほてり、のぼせ、口渇)のある人に適している処方です。
「陰虚体質」とは、潤いが少なくなっている状態です。
腎陰虚は腎陰が不足しているため、津液不足による全身症状があらわれやすくなります。
主な症状には「めまい・耳鳴り・腰のだるさ、乾燥、熱感」などが挙げられます。
【他の臓腑への影響】
腎陰虚になると「肝・肺・心」などの臓腑にも影響があらわれてきます。
肝に影響が及ぶと頭痛や目のかすみが起こり、肺に影響が及ぶと乾いた咳(空咳)や口の乾燥などが起こります。
また、心に影響が及ぶと動悸や不眠などがあらわれてきます。
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)の生薬構成
地黄(じおう)、山茱萸(さんしゅゆ)、山薬(さんやく)、沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)、牡丹皮(ぼたんぴ)、枸杞子(くこし)、菊花(きくか)
「枸杞子」とはクコの実(ゴジベリー)のことで、杏仁豆腐の上にちょこんと載っている赤い果実で、スーパーフードとして親しまれています。
中国では古くから「不老長寿の薬」とされ、世界三大美女のひとり ”楊貴妃” も毎日食べていたとも言われています。
昔から実だけでなく、木の葉や根の皮も滋養強壮やかすみ目などに使われていました。
「菊花」は ”清熱” という熱を取り除くはたらきがあり、目の充血をとるとされています。
難しく言うとこのような感じになります・
- 清熱解毒:明目し、熱毒を除去する
- 平肝陽:肝陽上亢を抑える働き
- 疏散風熱:風熱邪を散らす解表作用
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)の効能・効果
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてりや口渇があるものの次の諸症:
・かすみ目、つかれ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ、視力低下
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)の用法・用量
次の1回量を1日3回、食前または食間に服用する。
【年齢1回量】
- 成人(15 歳以上) 20 丸
- 15 歳未満 7 歳以上 13 丸
- 7 歳未満 4 歳以上 10 丸
- 4 歳未満 3 歳以上 6 丸
- 3 歳未満 服用しないこと
ウチダ和漢薬の『杞菊地黄丸』のおすすめのポイント!
▶丸剤の特徴
- 持続して長期にわたり薬効を望むときには、「丸」のかたちで用いる
- ゆっくり溶けるので、効き目はゆっくり穏やか、持続的
- 丸剤なら、生薬の特性を活かしやすい
- 芳香性の精油成分・熱不安定成分・水に溶けにくい成分も活用
ウチダ和漢薬の『杞菊地黄丸』は生薬を粉末にして、ハチミツや米粉で丸剤にしてあります。
そうすることによって加熱によって揮発しやすい成分や、分解しやすい成分を余すことなく丸ごと利用する事が出来るのです。
丸剤は味やにおいを感じにくいために、漢方薬の風味が苦手という方でも服用しやすいというメリットもあります。
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。
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