薄荷(はッか)は、薬膳茶に広く使用され、その特有の効能と特徴が多くの人に利用されています。
以下は、薄荷の薬膳茶での期待される効能と特徴についての説明です。
のんびり太郎
これらの効果は研究や臨床試験に基づいて示唆されていますが、個人の体質や状態によって効果には個人差があります。
また、薄荷の摂取に関しては、使用方法や適切な投与量についても注意が必要です。
健康上の問題や既存の疾患を抱えている場合は、医師や専門家に相談することをおすすめします。
- 消化促進:
薄荷は主に消化を助ける効果があり、薬膳茶に加えられることで胃の不快感や消化不良を緩和します。
薄荷の爽やかな香りと味わいは、胃腸の筋肉を緩め、消化を促進し、胃の不快感を軽減します。 - 抗炎症特性:
薄荷には抗炎症効果があり、炎症性疾患や関節炎の症状を軽減するのに役立ちます。
特に、喉の炎症や頭痛を伴う風邪やインフルエンザの症状を和らげるのに効果的です。 - ストレス軽減:
薄荷はリラックス効果があり、ストレスや不安の軽減に寄与します。
薬膳茶として摂取することで、緊張感を和らげ、リラックスした状態を促進します。 - 鎮静効果:
薄荷の香りは神経を鎮め、リフレッシュ感を提供します。
特に就寝前の薬膳茶として摂取すると、安眠のサポートになります。 - 口の爽快さ:
薄荷には爽やかなメントールの香りと風味があり、口の中を清涼感で満たします。
これは口臭の軽減や口腔衛生の向上に寄与します。 - 温めない性質:
薄荷は温かみを持たず、むしろ涼やかな性質を持っています。
このため、夏季には熱中症の予防や体温調節に役立つ薬膳茶として選ばれます。
薄荷(はっか)の薬膳データ
- 分類:辛涼解表類
- 五性:涼
- 五味:辛
- 帰経:肺・肝
- 働き:
・疏散風熱:風熱表証の発熱、悪風寒、頭痛
・清利頭目:風熱上攻の目の充血、めまい、頭痛
・利咽透疹:咽喉腫通、風疹のかゆみ、麻疹の透発が不十分な時
・疏肝行気:肝気鬱結の胸脇脹満、ため息、生理不順 - 注意事項:
・虚弱者の多汗には用いない
・妊婦には用いない
・疏肝解鬱には他の薬と同時に煎じる
・生のものを摂り過ぎると胃痛、むかつき、舌のしびれを起こす場合がある
のんびり太郎
昔の人は、目の疲れに薄荷の葉を揉んでまぶたを撫でて用いた為、「目草」「目張り草」とも呼ばれていたそうです。
また、暑気あたりの頭痛には、薄荷をこめかみに張り付けると良いようです。
【引用:薬膳素材辞典(源草社)】
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