小林化工では、経口抗真菌剤イトラコナゾール錠50「MEEK」の製造過程で混入があったとして自主回収を始め、2020年12月21~22日には厚生労働省などが立ち入り調査を実施。
その後、出荷前の試験で検証が不十分な製品が新たに見つかり、追加で計16製品も回収を発表されています。
(引用:日本経済新聞)

のんびり太郎
小林化工の今回の事例において、現場の薬剤師としては開いた口が塞がらないというのが正直な感想です。
単なるヒューマンエラーとは言い難く、この事例がもとで『後発医薬品(ジェネリック医薬品)全体の不信感』『医薬品そのもののへの不信感』が大きなものになってしまいました。
こんなことでは、患者さんに「このお薬は大丈夫ですか?」と問われても自信をもって「大丈夫です」とは言えなくなりました…。

のんびり太郎
今回の事例によって、薬剤師である自分自身もお薬を使用する際に一抹の不安を感じてしまいます。
今回のような事例の場合は、調剤薬局や病院などの現場レベルで問題を回避することは不可能です。
法令順守や性善説に期待したような今の監査のやり方ではもう駄目なのかもしれない…。
そうなると、莫大なお金と時間を要して徹底的に不正を排除するやり方になってしまいますが、今後どうなるのでしょうか…。

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