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症状別・漢方薬の選び方|腰痛・めまい・不眠・むくみを「証」から薬剤師が解説

「この症状には、どの漢方薬?」と探している方へ。 漢方では、同じ「腰痛」「めまい」「不眠」「むくみ」でも、原因となる体質=証によって選ぶ処方が変わります。
たとえば腰痛ひとつでも、「冷え」が強い人と、「血の巡り」が悪い人と、「水分が停滞して重だるい人」では考え方が異なります。
だからこそ大切なのは、症状名から漢方薬を一つに決めつけるのではなく、「なぜその症状が出ているのか」を考えることです。

この記事では、薬剤師・中医薬膳師の視点から、腰痛、ストレス、めまい、寝汗、むくみ、不眠、鼻症状などについて、中医学的なタイプと代表的な漢方処方を整理します。
漢方を選ぶときの「体質を見るポイント」も一緒に解説します。

最初に大切なこと 漢方薬も医薬品です。
「自然のものだから副作用がない」というわけではありません。
甘草など同じ生薬を含む処方を重ねたり、体質に合わない漢方を自己判断で長期間使用したりすると、思わぬ副作用につながることがあります。
持病がある方、妊娠・授乳中の方、医療用医薬品を服用している方、複数の漢方薬を併用したい方は、医師・薬剤師へ確認してください。
「自分には、どの漢方が合う?」と迷った方へ

同じ症状でも、冷え・疲れ・巡り・胃腸の状態によって選ぶ漢方は変わります。
自己判断で迷ったときは、体質から一緒に整理してみませんか。

ほどよい堂の漢方相談・サービスを見る 漢方相談・薬膳茶・腸活など、ほどよい堂の各サービスをご案内しています。

症状別に漢方薬を選ぶ前に知っておきたい「証」とは?

漢方では、病名だけでなく、その人が今どのような状態にあるのかを表す「証(しょう)」を重視します。
証とは、簡単にいえば「現在のからだの偏りのパターン」です。

同じ症状が出ていても、冷えが強いのか、熱がこもっているのか、体力が不足しているのか、余分なものが停滞しているのかによって治療方針が変わります。

タイプ中医学的なイメージよくみられるサイン
気虚エネルギー不足疲れやすい、息切れ、胃腸が弱い
血虚血・栄養・潤い不足顔色が淡い、目の疲れ、不眠、立ちくらみ
陰虚潤い不足ほてり、寝汗、口や目の乾燥
陽虚温める力の不足冷え、寒がり、朝が苦手
気滞気の巡りの停滞ストレス、張り、ため息
瘀血血の巡りの停滞刺すような痛み、固定痛、くすみ
痰湿余分な水分・老廃物の停滞むくみ、重だるさ、めまい
湿熱湿と熱がこもる炎症、ベタつき、黄色い分泌物
漢方選びの基本 「症状」だけを見るのではなく、
①体力はあるか、ないか。
②冷えているか、熱がこもっているか。
③不足しているのか、滞っているのか。
④胃腸はしっかり働いているか。
この順番で考えると、漢方の選び方が整理しやすくなります。

腰痛・からだの痛み|中医学では「不通即痛」を考える

中医学には「不通則痛(不通即痛)」という考え方があります。
気・血・津液などの巡りが滞ると、痛みが起こりやすくなるという考え方です。

痛む場所をはっきり指で示せる場合

一点を指せるような固定した痛みや、刺すような痛みでは「瘀血=血の巡りが滞るタイプ」を考えることがあります。
慢性的な肩こり、腰痛、月経痛などでもみられるパターンです。

ぼんやり重だるく痛む場合

痛む場所がはっきりせず、重い、だるい、雨の日に悪化するような場合は「湿」の影響を考えます。
湿とは、からだの中に余分な水分が停滞した状態です。

筋肉やスジに沿って張る場合

筋肉の張りや引きつりを伴う場合は、気滞=気の巡りの停滞や、血虚=筋肉を養う血の不足などを考えます。

腰痛で検討される代表的な漢方処方

漢方薬考えやすい証特徴
疎経活血湯瘀血+湿血の巡りと水分停滞の両方を考える慢性的な痛みなどで検討されます。
桂枝加朮附湯寒湿・冷え冷えると悪化する関節痛や神経痛などで検討されます。
薏苡仁湯湿が中心重だるさや関節の腫れなど、「湿」を取り除く方向で考える処方です。

ぎっくり腰は「冷え+湿」だけとは限らない

中医学では急性腰痛を寒湿や瘀血などから考えることがあります。
冷えて悪化するタイプでは附子など温める生薬、湿が強い場合には蒼朮、茯苓、薏苡仁などが配合された処方を検討することがあります。

腰痛で医療機関を優先したいサイン 足に強い麻痺がある。
尿や便が出にくくなった。
発熱を伴う。
転倒・事故の後から強く痛む。
夜間も強く痛み続ける。
このような場合は、漢方を選ぶ前に医療機関で原因を確認することが大切です。

ストレス・イライラ・自律神経の乱れを中医学ではどう考える?

中医学でストレスと深く関係するのが「肝」です。
ここでいう肝は、現代医学の肝臓そのものだけではなく、気や血をスムーズに巡らせ、感情や自律神経的な働きを調節する機能を含む概念です。

肝の「疏泄(そせつ)=巡らせる働き」が乱れると、イライラ、ため息、胸や脇の張り、胃腸症状、月経前の不調などが出やすくなると考えます。

加味逍遙散

加味逍遙散は、気滞=ストレスによる巡りの悪さに、血虚や熱症状などが加わったタイプで検討される代表的な処方です。
イライラ、のぼせ、月経前後の不調、精神的なゆらぎなどが組み合わさるケースで使われることがあります。

四逆散

四逆散は、柴胡・芍薬・枳実・甘草を中心とし、気の巡りを整える方向で用いられる処方です。
胸脇部やお腹の張り、ストレスによる胃腸症状などが目立つタイプで検討されます。

柴胡疏肝散

柴胡疏肝散は、中医学で肝気鬱結=肝の気が強く滞った状態を整える代表的な考え方の処方です。
日本では製品や取り扱いが限られる場合もあるため、専門家へ確認して使用します。

「怒り・熱感」が強い場合

強いイライラ、顔面紅潮、のぼせ、興奮感などがある場合、中医学では「火」が強くなっている状態を考えることがあります。
そのような実熱タイプでは三黄瀉心湯などが検討される場合があります。

一方、更年期前後のほてり、寝汗、口の乾きなどでは「陰虚=潤い不足」が背景にあることもあります。
同じ「熱い」という症状でも、実熱と虚熱では考え方が違います。

頑張り続けている人は「肝」だけでなく「血・腎」も見る

責任感が強く、仕事や家庭で緊張状態が長く続く人では、気滞だけでなく、エネルギーや血、潤いの消耗を伴うことがあります。

  • ストレス+不安感 → 気滞に心血不足が重なっていないか。
  • ストレス+強い疲労 → 気血両虚=エネルギーと栄養不足がないか。
  • ストレス+寝汗・ほてり → 陰虚=潤い不足がないか。
  • 目の酷使+疲労 → 肝血虚や腎の不足がないか。

加味逍遙散、加味帰脾湯、人参養栄湯、十全大補湯、六味丸、知柏地黄丸などを組み合わせて考える場合もありますが、自己判断で複数処方を重ねることはおすすめできません。
同じ生薬の重複や、体質とのミスマッチが起こる可能性があるためです。

ストレスの出方は、人によって違います

イライラ型、疲労型、胃腸に出る型、ほてり・不眠型など、同じ「ストレス」でも証は一つではありません。
複数の症状が重なっている方ほど、漢方薬名からではなく体質全体から整理することが大切です。

ほどよい堂で体質に合った相談先を見る 漢方・薬膳・腸活の3方向から、今の状態を整理する相談窓口をご案内しています。

眼瞼けいれん・目の疲れ|「肝」と「脾」の両方から考える

中医学では、目は「肝」と関係が深いと考えます。
また、まぶたや目の周囲の筋肉については「脾」の影響も考えます。

けいれん、震え、しびれ、かゆみなど、動きのある症状は中医学では「風」と表現することがあります。
内側から起こる風を「内風」と呼び、肝血不足や強いストレスなどが背景にあると考えることがあります。

肝のバランスが乱れているときのサイン

  • イライラしやすい。
  • 目が疲れやすい。
  • 目が充血しやすい。
  • めまい・立ちくらみがある。
  • ストレスに敏感になっている。
  • 筋肉がつりやすい。

薬膳では菊花、枸杞子、決明子などが「目と肝」を意識した素材として伝統的に利用されています。
漢方では杞菊地黄丸や抑肝散加陳皮半夏などが体質に応じて検討されます。

ただし、片側だけの強いけいれんが続く場合、顔面までけいれんが広がる場合、視力低下や強い頭痛を伴う場合などは、眼科・神経内科などでの評価を優先してください。

めまい|「不足タイプ」と「たまっているタイプ」を見分ける

めまいは、中医学では原因を一つに決めません。
血の不足、潤い不足、水分停滞、ストレスなど複数のパターンから考えます。

立ちくらみ・フラッとするめまい

疲れやすい、顔色が悪い、食欲がない、立ち上がるとフラッとするといった場合は、気血両虚=気と血の不足を考えることがあります。
人参養栄湯や十全大補湯などは、気血不足を補う処方として検討されます。

フワフワする・のぼせを伴う

ほてり、頭重感、血圧が高めなどを伴う場合、中医学では肝陽上亢や陰虚陽亢といった状態を考えることがあります。
釣藤散などが検討されることがあります。

グルグル回る・吐き気を伴う

胃がもたれる、むくみやすい、頭が重い、吐き気を伴うような場合は「痰湿」が関係していると考えることがあります。
半夏白朮天麻湯や苓桂朮甘湯などが代表的な候補です。

突然の強いめまいは自己判断しない ろれつが回らない。
片側の手足が動かしにくい。
今までにない激しい頭痛がある。
意識がおかしい。
歩けないほど突然めまいが起きた。
このような場合は脳卒中など緊急性のある病気を除外する必要があります。

寝汗・ほてり|気虚の汗と陰虚の汗は違う

寝入りばなにサラッと汗をかく

疲れやすい、風邪をひきやすい、胃腸が弱いなどを伴う場合、「気虚」の汗を考えることがあります。
黄耆建中湯などは、虚弱体質で汗をかきやすいタイプなどで検討される処方です。

夜中〜明け方に寝汗・ほてりが強い

口の乾き、手足のほてり、寝汗などが目立つ場合は「陰虚=潤い不足」を考えます。
六味丸など、腎陰を補う方向の処方が検討されることがあります。

中医学には「骨蒸潮熱」という表現がありますが、実際に38℃以上の発熱を繰り返す場合や、寝具・衣類を交換するほど大量の寝汗が続く場合は、感染症、甲状腺疾患、血液疾患などの確認も重要です。
漢方だけで判断せず医療機関へ相談してください。

不正性器出血|中医学では「脾不統血」や瘀血などを考える

中医学では「脾は血を統める」と考えます。
脾のエネルギーが低下すると血液を血管内に保持する力が弱くなるという考え方を「脾不統血」といいます。

疲れやすい、食欲がない、顔色が悪い、不正出血が長引くといった場合には、加味帰脾湯などが検討されることがあります。

一方、熱感や炎症傾向などを伴う場合には別の証を考え、温清飲などが候補になる場合もあります。

不正出血は先に原因確認を 不正性器出血には、ホルモン変動だけでなく、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、悪性疾患などさまざまな原因があります。
出血が続く場合や量が多い場合、閉経後の出血、妊娠の可能性がある場合などは、婦人科で原因を確認することが大切です。

瘀血=血の巡りが悪いタイプにもいくつかの考え方がある

中医学では活血薬も目的によって使い分けます。

  • 活血止痛:痛みを伴う瘀血を考える。
  • 活血調経:月経に関連する瘀血を考える。
  • 活血療傷:外傷などに伴う瘀血を考える。
  • 破血:より強い瘀血に対して用いる考え方。

川芎、延胡索、鬱金、紅花、桃仁、丹参、益母草、鶏血藤、牛膝、三棱、莪朮などが、それぞれの目的に応じて利用されます。

紅花や莪朮などは妊娠中など注意が必要なケースがあります。
「血流に良さそうだから」と自己判断で大量摂取するのではなく、体調や服薬状況を確認して使うことが大切です。

血虚|目・筋肉・睡眠・心の安定にも関わる「血」の不足

中医学の「血」は、単純に血液量だけを意味する概念ではありません。
全身を栄養し、目や筋肉、皮膚、心の安定などを支える働きを含めて考えます。

肝血虚

目の疲れ、爪がもろい、筋肉がつりやすい、月経量が少ないなどでは肝血虚を考えます。
四物湯は、当帰・川芎・地黄・芍薬を基本とし、血を養う代表的な処方です。

心血虚

不安感、動悸、眠りが浅い、夢が多いなどでは心血虚を考えることがあります。
加味帰脾湯などが代表的な候補です。

慢性副鼻腔炎・蓄膿症を漢方ではどう考える?

慢性副鼻腔炎では、鼻づまり、粘りのある鼻汁、後鼻漏など症状の状態によって処方を考えます。
荊芥連翹湯や辛夷清肺湯などが候補として知られています。

荊芥連翹湯

慢性的な鼻炎や副鼻腔炎などで検討される処方です。
清熱方向の生薬だけでなく、四物湯系の生薬も含むのが特徴です。

辛夷清肺湯

鼻づまりや慢性副鼻腔炎などで用いられる処方です。
中医学的には熱や炎症、鼻閉などを意識して使い分けます。

鼻を通す目的で「辛夷」が使われることがあります。
黄連、黄柏、黄芩、連翹、金銀花、板藍根などは、中医学では清熱解毒などの目的で利用される代表的な生薬です。

ただし、乾燥が強い人や体力が低下している人では選び方が変わるため、慢性的な症状を自己判断だけで長期間治療するのは避けましょう。

漢方でとても大切な「脾」|胃腸が整うと全身の土台が整いやすい

中医学では「脾は後天の本」と呼ばれます。
食べたものから気・血・津液を作る土台が「脾」です。

ほどよい堂では、これを現代的な腸活と重ねて「食べること」だけでなく「消化して、吸収して、全身へ届けられること」が大切だと考えています。

脾の代表的な働き

  • 食べたものを消化・吸収して気血をつくる。
  • 余分な水分が停滞しないようにする。
  • 血が必要以上に漏れ出ないよう支える。
  • 筋肉や四肢を養う。

脾虚にもタイプがある

タイプ特徴代表的な考え方
脾気虚胃腸が弱く疲れやすい四君子湯、六君子湯など
脾陽虚胃腸が冷え、冷飲食で悪化しやすい人参湯、大建中湯など
脾陰不足乾燥傾向を伴う胃腸の弱り体質を見ながら滋養と健脾を考える
脾虚湿盛胃腸が弱く、むくみ・重だるさがある防已黄耆湯、当帰芍薬散など

ストレスで胃腸が悪くなる「肝脾不和」

「仕事が忙しくなると胃が痛い」。
「緊張すると下痢をする」。
「ストレスがたまるとお腹が張る」。

このような状態を、中医学では肝の疏泄が乱れて脾に影響する「肝脾不和」として考えることがあります。

食欲不振、腹部膨満感、腹鳴、下痢、おならなどでは四逆散や六君子湯などを体質によって検討します。
気滞が強い場合には、加味逍遙散などの考え方を組み合わせることもあります。

げっぷ・胃酸逆流・吐き気が目立つ場合

胃の気が上方向へ逆流する状態を「胃気上逆」と考えます。
げっぷ、吐き気、胃酸逆流、しゃっくりなどでは、半夏瀉心湯などが候補になる場合があります。

むくみ・痰湿|「水を出す」だけでなく「脾を整える」

痰湿タイプの人には、胃腸の弱り=脾虚を伴うケースが少なくありません。
そのため、中医学では単純に利尿するのではなく、「水をさばく力そのものを立て直す」という視点を持ちます。

防已黄耆湯

疲れやすい、汗をかきやすい、むくみやすいといった「気虚+水分停滞」タイプで検討される代表的な処方です。

五苓散

水分の偏在を調整する目的で用いられる代表的な処方です。
むくみだけでなく、口渇、頭痛、吐き気などとの組み合わせで検討されます。

当帰芍薬散

血虚傾向に冷えやむくみを伴うタイプなどで検討されます。
特に女性の体調管理で使われることが多い処方の一つです。

むくみ+息苦しさは要注意 急に足がむくんだ。
片足だけ腫れている。
呼吸が苦しい。
横になると息苦しい。
数日で急に体重が増えた。
このような場合は心臓・腎臓・血管などの病気を確認する必要があります。

不安・不眠|「眠れない」だけでなく心・肝・脾の状態を見る

不眠や不安も、漢方では一つの処方に固定しません。
疲労、ストレス、胃腸、ほてり、動悸、夢の多さなどからタイプを見分けます。

漢方薬考えやすいタイプ特徴
酸棗仁湯心血不足・疲労疲れているのに眠れない、眠りが浅いタイプなど。
甘麦大棗湯心脾の弱り精神的に敏感で感情が揺れやすいタイプなど。
抑肝散肝の高ぶりイライラ、神経過敏、興奮などを伴うケース。
柴胡加竜骨牡蛎湯比較的体力があり緊張が強い不安、動悸、不眠などを伴うケース。
桂枝加竜骨牡蛎湯虚弱傾向疲れやすく不安感や動悸があるケース。
加味帰脾湯気血不足+精神疲労疲労、不安、不眠、動悸などが重なるケース。

パーキンソン病など神経疾患と漢方について

中医学では、振戦などを「内風」、筋肉のこわばりなどを痰湿・血虚・瘀血などの視点から考えることがあります。
その考え方から抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、釣藤散などが検討されるケースがあります。

ただし、パーキンソン病は神経内科による診断と標準治療が基本です。
漢方を使用するとしても、標準治療の代替ではなく、症状・体質を見ながら補助的に検討する位置づけになります。
処方薬との併用についても主治医・薬剤師へ確認してください。

現代の腸活と中医学の「脾」は意外と相性が良い

中医学では、「脾=土」が食べ物から気血を生み出す土台だと考えます。
現代的に言い換えるなら、食事だけでなく、消化・吸収・腸内環境まで含めた土台づくりです。

カロリーは足りているのに、タンパク質、良質な脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルなどが不足している「新型栄養失調」のような状態では、からだを作り直す材料そのものが不足しやすくなります。

腸活は3方向から考える

  • プロバイオティクス:乳酸菌・ビフィズス菌などの有用菌。
  • プレバイオティクス:有用菌のエサとなる食物繊維など。
  • バイオジェニックス:菌が作り出す代謝産物などに注目する考え方。

さらに腸粘膜のバリア機能にも目を向け、「食べるだけ」ではなく「吸収できる腸を育てる」視点が大切です。

まず毎日の食事で取り入れたいこと

  • 1口30回を目安によく噛む。
  • 海藻を取り入れる。
  • きのこ類を取り入れる。
  • 豆・豆製品を取り入れる。
  • 発酵性食物繊維を意識する。
  • 味噌汁や野菜スープを毎日の定番にする。
  • 冷たい飲食物ばかりに偏らない。

「よく噛む」ことは、単なる食べ過ぎ対策ではありません。
唾液や消化液の分泌を促し、食べ物を細かくすることで、消化吸収の第一歩を助けます。
中医学的には「脾の仕事を助ける食べ方」と考えることができます。

ほどよい養生は「栄養・循環・吸収」の3本柱で考える

① 栄養|細胞をつくる材料 私たちのからだは、食べたものを材料として少しずつ入れ替わっています。
タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを不足させないことが第一歩です。
② 循環|必要なものを届ける 栄養を食べても、必要な場所へ届かなければ十分に生かせません。
中医学では気滞や瘀血を整える「巡り」の視点を大切にします。
③ 吸収=腸活|受け取れる土台を育てる 胃腸が弱っている場合は、いきなり大量の健康食品を追加するより、食事の温度、咀嚼、食物繊維、発酵食品など基本から整えることが重要です。
「土が整えば、気血水を作りやすくなる」という中医学の考え方にもつながります。
漢方だけでなく、食事・薬膳・腸活まで一緒に整えたい方へ

ほどよい堂では、「栄養・循環・吸収=腸活」の3本柱を大切にしています。
今の不調を漢方薬だけで切り取らず、毎日の食事や胃腸の状態まで含めて考えていきます。

漢方×薬膳×腸活「ほどよい堂」を見る 相談方法や各サービスへの入口をまとめて確認できます。

漢方薬・商品を選ぶ前に確認したい7つのポイント

  1. 症状はいつから続いているか。
  2. 冷えると悪化するか、暑いと悪化するか。
  3. 朝と夜ではどちらがつらいか。
  4. 疲労すると悪化するか。
  5. ストレスで悪化するか。
  6. 胃腸は丈夫か、弱いか。
  7. 現在飲んでいる薬・漢方・サプリはあるか。

アフィリエイトの商品ページを見る場合も、商品名や口コミだけで決めるのではなく、「どのような体力・体質・症状を対象としているのか」を確認してみてください。
漢方では、人気商品かどうかより「自分の証に合うか」が重要です。

商品を選ぶ前に、自分の「証」を整理しておきたい方へ

「冷え」「疲れ」「巡り」「潤い」「水分停滞」。
自分の不調がどこから来ているのかを意識してから商品を見ると、広告や口コミだけに流されにくくなります。
特に複数の症状が重なっている方は、漢方薬名だけでなく体質全体から選ぶことが大切です。

ほどよい堂の相談窓口・サービス一覧を見る 相談するか迷っている段階でも、まず各メニューをご覧いただけます。

3日・3週間・3ヶ月で考える「からだの立て直し」

からだは固定されたものではなく、食事、睡眠、運動、ストレスなどの影響を受けながら常に入れ替わっています。
そのため、養生も「すぐ全部変える」のではなく、段階的に考えると続けやすくなります。

最初の3日

  • 冷たい飲み物を少し減らす。
  • 1口30回を意識する。
  • 温かい汁物を1日1回取り入れる。

3週間

  • 朝食や夕食のリズムを整える。
  • 豆・海藻・きのこ・発酵食品を定番化する。
  • 睡眠時間を確保する。
  • 散歩やストレッチなど軽い運動を続ける。

3ヶ月

疲労感、睡眠、便通、冷え、むくみ、気分などを振り返ります。
「症状がゼロになったか」だけでなく、「朝が少し楽」「以前より疲れを引きずらない」など小さな変化を確認していきます。

症状別漢方薬についてよくある質問

Q.同じ症状なら、同じ漢方薬を飲めばいいですか?

いいえ。
漢方では同じ症状でも、体力、冷え・熱、胃腸の状態、気血水のバランスなどによって選ぶ処方が変わります。

Q.漢方薬は長く飲んでも安全ですか?

漢方薬も医薬品なので、長期服用が適しているかどうかは処方や体質によって異なります。
甘草など同じ生薬を含む複数処方の併用にも注意が必要です。

Q.漢方薬と病院の薬は一緒に飲めますか?

併用できるものも多くありますが、薬の種類や漢方処方によって確認が必要です。
お薬手帳を使い、医師・薬剤師へ現在使用している漢方・サプリまで伝えることをおすすめします。

Q.症状がいくつもある場合はどうすればいいですか?

一つずつ別の漢方薬を足すのではなく、複数の症状を生み出している共通の「証」を探すことが重要です。
たとえば疲労・むくみ・胃弱が同時にあるなら、脾虚が共通の土台になっている可能性もあります。

Q.漢方だけで体質改善できますか?

漢方薬だけでなく、食事、睡眠、運動、腸内環境、ストレス対策などを一緒に見直すことで、からだの土台を整えやすくなります。
「栄養・循環・吸収」の3方向から考えることが大切です。

まとめ|「この症状にはこの漢方」より「なぜその症状が出ているか」

漢方薬を選ぶときに一番大切なのは、症状名だけで処方を決めないことです。

腰痛なら、冷えなのか、瘀血なのか、湿なのか。
めまいなら、血虚なのか、陰虚なのか、痰湿なのか。
不眠なら、ストレスなのか、心血不足なのか、ほてりを伴う陰虚なのか。

こうして「証」を組み立てていくことで、漢方薬の選択肢はかなり整理されていきます。

そして、からだの土台になるのは胃腸=脾です。
よく噛むこと、温かい汁物、豆・海藻・きのこ・発酵性食物繊維など、毎日の小さな養生も一緒に積み重ねてみてください。

まず1つ変えるなら 今日の食事から「1口30回」を意識してみてください。
特別な健康食品を追加する前に、今食べているものをしっかり消化・吸収できる状態をつくる。
それが、中医学でいう「脾=土」を整える第一歩です。
「結局、自分はどのタイプ?」と思ったら

漢方は、症状名だけでなく、冷え・熱・虚実・胃腸・巡り・潤いなどを重ねて考えることで選択肢が整理しやすくなります。
自分だけでは判断しにくいときは、ほどよい堂の相談窓口をご活用ください。

ほどよい堂の公式案内を見る 漢方相談・薬膳茶・腸活など、ご自身に合う入口を選べます。
この記事について 薬剤師・中医薬膳師・薬膳素材専門士・ペットフーディストの視点から、現代医学・栄養学と中医学をつなぎながら解説しています。
漢方薬は、症状だけでなく体質・体力・服薬状況などによって適否が変わります。
実際の治療や服薬については、医師・薬剤師などの専門家へご相談ください。

参考情報

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