美肌・アンチエイジングにおすすめの漢方薬ってあるのかな~?
漢方薬の中でも、美肌効果、美白効果、ダイエット効果、肌質改善などが期待できる漢方薬を ”美容漢方” と言うことがあります。
漢方薬とは生薬の組み合わせなのですが、漢方薬の成分である生薬単体でも美容効果が期待できる場合もあります。
中医学的には ”シミ” はどのような状態なの?
中医学的には ”シミ” が出来てしまう原因は ”瘀血(おけつ)” だと考えます!
美肌になるためには中医学的には ”血” を補うことが大切だと考えるのですが、この ”血を補う” ためには ”脾” を丈夫にしてバランスの良い食事を行うことが大切なのです。
美肌を造る栄養素である ”血” を整えることで ”瘀血(おけつ)体質” を改善しなくてはいけません。
”瘀血(おけつ)体質” を放置しておくと次のような病気になりやすいとも言われています。
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
- 不妊症
- 生理痛
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- がん
- 動脈瘤
”瘀血(おけつ)体質” になる原因は次のようなことが挙げられます!
- ストレスが多い:中医学的には ”気滞” といわれる状態
- 血液と栄養が足りていない:中医学的には ”血虚” といわれる状態
『血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)』は ”瘀血” ”気滞” ”血虚” を同時に改善する働きがある漢方薬です。
”血府(けっぷ)” とは血脈(心臓を含めた血液循環系)のことを指しています。
「冠脉通塞丸クラシエ」は、漢方の古典といわれる中国の医書である医林改錯(イリンカイサク)に収載された『血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)』からなる薬方です。
”瘀血(おけつ)” によるシミの改善におすすめの食事とは?
美肌のためにはどのような食事を摂ればいいのかしら?
美肌のためには ”気” の流れを良くする香りの強い食材を積極的に摂ることをお勧めしています!
例えば、「バジル」「紫蘇」「胡椒」「生姜」などです。
美肌のためには油の摂取にも注意することがあります!
肉料理や揚げ物などはほどほどにすると良いですね!
しそ油、えごま油、亜麻仁油などのα-リノレン酸や青魚に含まれるEPA・DHAを積極的に摂取すると良いですね!
α-リノレン酸は植物油に多く含まれている不飽和脂肪酸で、オメガ3(n-3)系脂肪酸に属します。
以前はリノール酸は身体に良い油脂と言われていました。
しかし、摂りすぎると血液凝集作用や炎症を惹起する作用を持ったアラキドン酸の生成を促進させてしまうことが分かって来ました。
現代人の食生活では多くのリノール酸を摂取しているため、アラキドン酸の生成が過剰になりがちのようです。
美肌効果がある漢方薬にはどのようなものがあるの?
女性ホルモンのバランスの乱れによる肌の不調に効果がある漢方薬とは?
生理の前後など、定期的に肌トラブルが起こるのだけれど…。
このような生理に関連する場合には、肌質を直接改善する漢方薬というより、女性ホルモンや血液の流れを整えてあげる漢方薬の方が良いことがあります!
女性ホルモンのバランスの乱れを改善する漢方薬は次の通りです。
- 『当帰芍薬散』:
全身の血の巡りを改善することで、女性の悩みの代表である生理不順や冷え性などを改善してくれます。
また、むくみや水分の代謝を改善する効果もあります。
- 『桂枝茯苓丸』:
”瘀血(おけつ)”と呼ばれている血行不良を改善し、気や血の巡りをよくすることで、女性ホルモンのバランスの乱れや生理不順を改善してくれます。
- 『桂枝茯苓丸加薏苡仁』:
駆瘀血剤の代表である『桂枝茯苓丸』に「薏苡仁(よくいにん)」を加えた方剤です。
「薏苡仁(よくいにん)」とは、ハトムギの皮を除いた種子の部分のことです。身体の内側から肌に働きかけ、肌の水分代謝を促進し、老廃物の排出をスムーズにすることで肌への水分と栄養の循環を促し、肌のターンオーバーを正常に整えてくれます。
肝斑(しみ)、にきびなどにも効果が期待できます。
赤く炎症を起こして熱をもったニキビや吹き出物に効果がある漢方薬とは?
”赤ニキビや黄色ニキビ” などは凄く目立ってしまうし、すぐには良くならないので女性にとってつらいのよね…。
化膿してしまった ”赤ニキビや黄色ニキビ” などは、なかなか治りづらく症状改善後には ”色素沈着” が起きてしまうことも多いものです、
このような炎症性のニキビに対してはどれだけ ”早く炎症を取り除く” ことができるかが治療が重要なポイントになります!
このような ”赤ニキビや黄色ニキビ” などにおすすめな漢方薬は次の通りです。
- 『清上防風湯』:
体の中にこもっている熱を取り除くような作用があり、顔が脂っぽいタイプの若い世代の ”思春期ニキビ” などに使用されることが多い漢方薬です。
- 『十味敗毒湯』:
名前の通り、体の中に溜まった毒素を体外に排泄する効果が期待できる漢方薬です。
- 『排膿散及湯』:
比較的初期の化膿性皮膚炎に使用されます。
患部は触ると固く、痛みがある場合に効果的です。
便秘によって肌トラブルが起きてしまっている場合に効果がある漢方薬とは?
便秘症でなかなかスッキリ出ないことも多いの。
便秘が続くと肌の調子も悪くなってくる気がするのだけれど…。
お通じが悪く便秘傾向の人は、体内に毒素を溜め込んでしまうため、体内の毒素が原因で肌荒れ・肌の不調になってしまうことがあります。
そのような場合には、便秘を改善することで体調も改善し、お肌の調子もよくなってくることが多いですね!
便秘を改善する漢方薬は沢山揃っていますので、自分の便秘のタイプや体質に合わせて選んでいく必要があります!
便秘に関連する漢方薬の解説は別の記事でまとめてありますので参考にしてください!
まとめ
美容に使用できる漢方薬は様々です。
女性ホルモンのバランスの乱れによる肌トラブルなのか、オイリー肌による肌トラブルなのか、栄養不足や血行不良によるターンオーバー低下によるものなのか。
はたまた、便秘やストレスによる肌トラブルなのか。
まずは肌トラブルの原因を明確にして、トラブルと体質に合わせた漢方薬を選択することが大切です。
漢方を取り入れて心と体のバランスを整え、肌を内側からきれいにしていきましょう!
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
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