厚生労働省が、特許が切れた先発医薬品の窓口負担を10月から引き上げる制度改正の対象品目に、乳幼児やアトピー性皮膚炎の患者に処方される保湿塗り薬「ヒルドイド」を盛り込んだことが2024.04.20に公表されたようです。
3割負担の人がクリームのヒルドイド(1グラム18.5円)を300グラム処方されたとした場合、保険適用外となった費用とその部分にかかる消費税が上乗せされ、窓口負担は2,439円で現行より774円高くなる計算となります!
保湿の王様も呼ばれるヒルドイドクリームは、一部の女医や看護師の間で「スキンケアは化粧水とこれだけでよい」と評判になりました。
モデルの梨花さん・中村アンさんなどの芸能人にも高評価をうけ、SNSなどの情報発信などによって世間にも注目され、最近愛用者が急増している保湿剤です。
本来はアトピー性皮膚炎をはじめ皮膚疾患などの治療目的に製品化されていて、美容目的で開発されたお薬ではありません。
ただ、保湿効果が強力なため、今ではスキンケアのために多くの女性が皮膚科を受診し、ヒルドイド🄬の処方をお願いしているようなのです。
そのため、ヒルドイド🄬の処方量が一気に増加し、ヒルドイド🄬の保険医療費が急増し問題になりました。
保険支払機関からは、”ヒルドイドを保険適応から除外しよう” という動きまで起こりました。
そうなると、ヒルドイド🄬をアトピー性皮膚炎治療として療養中の本当に必要としている患者さんが困ってしまうのです。
こういった保険適応外しの議論は、ヒルドイド🄬に限らず度々起きています。
例えばどんなお薬などが議題にあがっているの?
過去に何度も保険適応外しの議題に挙げられている薬は「風邪薬」「うがい薬」「湿布」「漢方薬」などです。
国としては、日本が超高齢化社会に移行して医療費が右肩上がりになっているため、どうにか医療費を削りたくて仕方がないのです。
現在も、着々と保険適用外しの方向に進んでいます。
例えば、湿布は処方1回につき何枚までと制限を定めたり、うがい薬単独では保険処方できないなど条件付きで微妙な解釈が作られてきているのです。
YouTubeチャンネル:友利新 / 医師「内科・皮膚科」において今回の「ヒルドイド🄬」の話題が取り上げれていました!
とてもわかりやすい解説でしたので紹介しておきますね!
ヒルドイドは紆余曲折もあったけど、新しい商品が開発されたんだよね!
ついに保湿の王様「医療用ヒルドイド」が、高機能化粧品『Carté(カルテ)ヒルドイド』として開発・販売されました!
保湿の王様『ヒルドイド🄬』とはどんな商品なの?
「ヒルドイド」とは、血行促進・皮膚保湿を目的に医師から処方される皮膚用剤です。
ヒルドイドは、主成分であるヘパリン類似物質が保湿や血行促進、炎症抑制に優れた効果を持つことで知られています。
もともとはアトピー性皮膚炎や湿疹、あざの治療に使用される医薬品ですが、その高い保湿効果が美容効果として注目を集め、有名人の間でも人気が広がりました。
クリーム・軟膏・ローション・フォームと4種類のラインナップがあり使用部位や季節等に応じて使い分けることができます。
有効成分であるヘパリン類似物質は、D-グルクロン酸とN-アセチル-D-ガラクトサミンからなる二糖を反復単位とする多糖体をSO3で多硫酸化したもので、その構造中に硫酸基、カルボキシル基、水酸基等、多くの親水基を持ち、高い保湿能を有します。
塗布後1時間から4時間にわたり約15~20%の組織血流量の増加を示し、血行促進作用があります。
ヒルドイドの季節による使い分けポイント!
- 秋から冬の乾燥期:
油分の多いヒルドイド®ソフト軟膏0.3%(W/O型クリーム)がおすすめ!
- 汗をかきやすい夏季:
使用感の良いフォームやローションがおすすめ!
- オールシーズン:
ヒルドイド®クリーム0.3%(O/W型クリーム)は、被覆性・使用感のバランスが取れており、年間を通じて使用可能です。
外気温や湿度の変化に合わせて、上手に使い分けましょう。
- 「ヒルドイド®ソフト軟膏0.3%(W/O型クリーム)」
- 「ヒルドイド®クリーム0.3%(O/W型クリーム)」
- 「ヒルドイド®フォーム0.3%」
- 「ヒルドイド®ローション0.3%」
ヒルドイドの塗布部位による使い分け
- 顔面:
ヒルドイド®クリーム0.3%・ヒルドイド®ローション0.3%
- 頭皮:
ヒルドイド®ローション0.3%
- 塗布範囲が広い場合:
展延性に優れたヒルドイド®フォーム0.3%
- 手や腕、ひざや踵など被覆性が求められる部位:
ヒルドイド®クリーム0.3%・ヒルドイド®ソフト軟膏0.3%
【ヒルドイドの効能・効果】:血行促進・皮膚保湿剤
血栓性静脈炎(痔核を含む)、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、皮脂欠乏症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)
【ヒルドイドの用法・用量】
通常、1日1~数回適量を患部に塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。
(引用:マルホ株式会社 添付文書より)
ビーソフテンとは?ヒルドイドのジェネリック医薬品の効果と違い
ビーソフテンは、ヒルドイドのジェネリック医薬品として広く使用されています。
有効成分であるヘパリン類似物質を含むため、乾燥や肌荒れなどの乾燥性症状に対して高い保湿機能を持っています。
この記事では、ビーソフテンとヒルドイドの違いについて詳しく解説します。
ビーソフテンとヒルドイドの概要
- ビーソフテンは、ヒルドイドと同じくヘパリン類似物質を有効成分とし、高い保湿効果があります。乾燥や肌荒れなどの症状に効果的です。
- ヒルドイドも同様に、ヘパリン類似物質を含み、皮膚の保湿や血行促進、炎症の抑制に優れています。
剤形の違い
ビーソフテンは、以下の2つの剤形で販売されています。
- ビーソフテンクリーム: クリーム状で、乾燥肌にしっかりと密着し、保湿効果を持続します。
- ビーソフテンローション: 化粧水のような液状で、さらさらとした使用感が特徴です。
一方、ヒルドイドも同様にクリーム状とローション状の製品があります。
- ヒルドイドクリーム: しっとりとした使用感があり、保湿力が高いです。
- ヒルドイドローション: 少しとろみのある乳液状の液剤で、滑らかな使用感です。
価格の違い
ビーソフテンは、ヒルドイドのジェネリック医薬品であるため、価格が抑えられています。
研究開発費用が少ない分、販売価格が低く設定されています。
- ヒルドイドクリーム: 薬価は21.6円/g
- ビーソフテンクリーム: 薬価は7.3円/g
この価格差により、同じ効果を持ちながらも、より経済的に利用できるのがビーソフテンの魅力です。
使用感の違い
クリームタイプでは、ヒルドイドクリームとビーソフテンクリームの使用感に大きな差はありません。
どちらも高い保湿力を持ち、乾燥肌をしっかりとケアします。
しかし、ローションタイプでは明確な違いがあります。
- ヒルドイドローション: とろみのある乳液状の液剤で、肌に滑らかに広がります。
- ビーソフテンローション: さらさらとした化粧水状の液剤で、軽い使い心地です。
この違いにより、使用感の好みや用途に応じて選ぶことができます。
まとめ
ビーソフテンとヒルドイドは、同じ有効成分を持ちながらも、価格や使用感に違いがあります。
ビーソフテンはジェネリック医薬品として経済的な選択肢となり、ヒルドイドは従来の信頼性と安定感があります。
どちらも高い保湿効果を持ち、乾燥や肌荒れのケアに最適です。
自身の肌質や使用感の好みに合わせて選び、健やかな肌を保ちましょう。
高機能化粧品『Carté(カルテ)ヒルドイド』(医薬部外品)とは?
「カルテヒルドイド」には、「ヒルドイド」を代表とする長年の実績と高い認知度を持つマルホが供給する保水有効成分「ヘパリン類似物質HD」が配合されています。
「カルテヒルドイド」への反響は流通業界にも広がっており、主力販路であるドラッグストアへの配荷店数は、ブランドを大切に育成していきたいという思いから企業数を絞った展開を考えていたようですが、流通各社からの要請もあり、当初計画の1.6倍となったとのこと。
商品構成は「化粧水、乳液、クリーム、オールインワンゲル」の4品で、乾燥悩みの改善を目指しています。
肌の乾燥は、肌あれや毛穴の目立ち、透明感のなさなど、さまざまな症状につながりやすいといわれています。
「カルテヒルドイド」は、乾燥からくる悩みに本質から対応するため、不足した水分を補うだけではなく、肌自体の状態を整え、うるおいを角層内に貯めておける肌を目指しています。
1946年創業の化粧品メーカーである「コーセー」のノウハウを最大限に活用していることが最大の強みです。
成分をしっかりと肌へ届けながら保護することで、肌の乾燥に全方位からアプローチできるんだね!
肌荒れしやすい乾燥肌のうるおいを、使うたびに向上させてくれるんだ!
美容効果と使い方
『Carté(カルテ)ヒルドイド』を日常のスキンケアに取り入れることで、次のような美容効果が期待できます。
- 保湿効果: 肌の乾燥を防ぎ、しっとりとした肌を保ちます。
- 肌のバリア機能向上: ヘパリン類似物質が肌のバリア機能を強化し、外部刺激から守ります。
- 血行促進: 血行を促進し、肌の健康を維持します。
使い方は簡単。洗顔後、適量を手に取り、優しく顔全体になじませるだけです。
特に乾燥が気になる部分には重ね付けすると効果的です。
うるおい浸透カプセルってなに?
「うるおい浸透カプセル」とは、エモリエントオイルを植物由来のフィトステロールで包み込んだものです。
「フィトステロール」ってなに?
フィトステロールとは、肌のうるおい構造(角層ラメラ)の構成要素である“細胞間脂質”に似た成分で、高い保湿効果があります。
保湿効果の高いエモリエントオイルを保湿効果の高いフィトステロールで包んでいるので、ダブル効果でとてもうるおい効果に優れるカプセルなんですね!
「うるおい浸透カプセル」のすごいところは、うるおい効果だけでなく、肌なじみがすごくいいのです!
コーセー独自技術でカプセルをナノサイズにまで超微細化することに成功したことがポイントです。
1ナノメートルは1mmの100万分の1の大きさなので、とにかくすごく小さいってことですね。
うるおいキープヴェールってなに?
「うるおいキープヴェール」とは、コーセー独自の “うるおいを守る” 技術で、肌表面をなめらかに覆ってうるおいを密封することなのです。
美容効果が高いと評判のヒルドイドが、高機能化粧品『Carté(カルテ)ヒルドイド』として登場し、日常のスキンケアに取り入れやすくなりました。
ヘパリン類似物質の力で、乾燥や肌荒れに悩む方々に新たな選択肢を提供します。
『Carté(カルテ)ヒルドイド』で、より美しく健やかな肌を手に入れましょう。
うるおいキープヴェールは、肌をエモリエント膜でしっかりと覆うので、あれた肌の凹凸もしっとり柔らかに整えるてくれるんだね!
高機能化粧品『Carté(カルテ)ヒルドイド』がお得に購入できるお店はこちらです!
製造・販売メーカー『コーセーマルホファーマ』とはどんな会社なの?
「コーセーマルホファーマ」は、化粧品メーカーの「コーセー」と医薬品メーカーの「マルホ」が2019年7月31日に設立した合弁会社です。
両社の狙いは化粧品らしい官能的価値と医薬品の機能的価値を組み合わせ、新しい価値を持つブランドを生むことにあるとのこと。
20年7月10日に第一弾の商品として高機能スキンケア「Carté(カルテ)ヒルドイド(医薬部外品)」を発表!(発売は2020.9月16日)
「ヒルドイド」と同じ成分の市販品・OTC商品はないの?
ヒルドイドは、皮膚の保湿や血行促進、炎症の抑制などに効果がある医薬品として広く知られています。
主成分はヘパリン類似物質で、医療機関で処方されることが多いですが、同じ成分を含む市販品やOTC(Over The Counter)商品を探している方も多いでしょう。
この記事では、ヒルドイドと同じ成分を含む市販品があるのかについて詳しく解説します。
ヒルドイドとは?
ヒルドイドは、主に保湿や血行促進のために使用される外用薬で、その主成分はヘパリン類似物質です。
皮膚の乾燥やかゆみ、炎症を抑える効果があり、アトピー性皮膚炎や湿疹、あざの治療にも使われています。
多くの皮膚科で処方されることから、その効果と安全性が高く評価されています。
ヘパリン類似物質とは?
ヘパリン類似物質は、抗炎症作用や保湿作用を持つ成分で、血行を促進し、皮膚の修復を助ける効果があります。
この成分は、ヒルドイドだけでなく、他の医薬品や一部の市販品にも含まれています。
ヒルドイドは「ヘパリン類似物質」といわれる成分が主成分なのですが、今では市販の第2類医薬品として、ドラッグストア・インターネット通販などで気軽に購入することができます。
「ヘパリン類似物質」のおもな市販品・OTCはこちらです!
- ヒルマイルド(健栄製薬)
- ヒルメナイド(matsukiyo)
- ヒフメイド(ジャパンメディック)
- ピアソンHP(新新薬品工業)
- ヘパコート(ドクターシーラボ)
- Carté(カルテ)(コーセーマルホファーマ)
- ヘパリペア(ロート製薬)
薬剤師さんも保湿剤として「ヘパリン類似物質」を愛用している人が多いよね!
最近は、手指のアルコール消毒も頻繁に行うようになったので、保湿クリームは必需品になりました。
自分は、年間を通して結構な量を使うので「楽天市場」でまとめ買いしています!
ポイント還元が大きい時に利用するとお得ですよ。
保湿剤「ヘパリン類似物質」がお得に購入できるお店はこちら!
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
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