
調剤薬局の収益アップのためにも「かかりつけ薬剤師」の取得を薬局経営者から指示されていることも多くなってきたいると思います。

かかりつけ薬剤師になるためには次の条件を満たす必要があります。
- 薬局勤務経験が3年以上ある
- 勤務先の薬局に週32時間以上勤務している
- 勤務先の薬局に1年以上在籍している
- 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定薬剤師を取得している
- 医療に関わる地域活動に参加している

この条件のひとつに「研修認定薬剤師」の取得がありますが、通常の調剤薬局薬剤師が「かかりつけ薬剤師指導料」算定による薬局の収益アップのために求められているのは「生涯研修認定制度」による研修認定薬剤師の単位取得です。
この単位の取得方法には、インターネットで受講できるもの、各薬剤師会が地域で主催する講習会などがありますが、コロナ禍の影響もありインターネットを利用した「eラーニング」での単位取得が脚光を浴びてきました。

そこで今回は、研修認定薬剤師単位取得も可能な「eラーニング」を紹介します!

薬局業界は長年にわたり淘汰と再編が叫ばれてきました。
調剤ビジネスの安定した利益を求め、薬局が急増し、店舗数は約6万店にも達しました。
しかし、出店余地の減少と医療財政の危機的な状況により、買収合戦がヒートアップしました。
現在、局面は変わりつつあります。
医療財政の危機により調剤報酬に変化が生じ、一時は買収を進めた薬局やドラッグストアが息切れを起こし、身売りする側に回る事態が起きました。
この動きにより、薬局業界だけでなく、薬剤師のキャリアにも影響が及んでいます。
従来の序列が崩れ、薬学部の急増により負け組の撤退が始まりました。
経営やキャリアにおいて、時代の変化に適応できる者だけが生き残ることが求められています。
「eラーニング」での単位取得のメリットにはどのようなものがあるの?

- 自宅や職場の空き時間など自分の好きな時間に学習できる
- 講習会会場などの移動に費やす時間と移動費用が無くなる
「各薬剤師会が地域で主催する講習会」での単位取得のメリットにはどのようなものがあるの?

- 講習会場で薬剤師間同士の情報交換ができる
- 飲み会などが好きな薬剤師同士で講習会後に2次会で楽しめる
- 遠方での講習会に参加する場合には会社の経費で講習会を受講して、その後のその土地の観光などを楽しめる:タダでプチ観光できる
- 各薬剤師会の会員登録していれば、無料で受講できることが多い。

どちらかというと、学生時代の級友などと勉強会のあとを楽しんでいるひとも多いですよね。

【MPラーニング】

MPラーニングは、研修認定薬剤師の対象講座として、日本薬剤師研修センターに認可されたe-ラーニングです。
講座の内容も、疾患、治療、服薬指導、健康支援、在宅医療、漢方、小児、セルフメディケーション等、基本から実践まで幅広く用意されています。
年間60講座(20単位)以上公開されているため、さまざまなニーズ対応可能なカリキュラムです。
また1講座30分、さらに分割受講も可能ですのであなたにご都合に合わせて受講プランが立てられます。

スマホでも講座を閲覧することも出来ます!


MPラーニング は、自分も受講した経験があります。
動画の最後に確認テストが設けられていますが、テストの点数は関係なく、単位取得は可能ですので気軽に解答してくださいね。
【メディカルナレッジ】

メディカルナレッジは、「かかりつけ薬剤師」要件の一つである「研修認定薬剤師」の申請に必要な単位が取得できます。
e-ラーニングによる最新の学習システムのため、いつでもどこでもお手持ちのパソコンやスマートフォン、タブレットで学習することが可能です。

メディカルナレッジ は、次のような点がおすすめのポイントです!
- 「緩和医療薬学」の分野の講座は「緩和薬物療法認定薬剤師」認定試験受験資格取得のための対象講座として認められています。
- 日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師」認定試験の受験資格取得対象講座として指定されています。
- 「老年薬学」の分野の講座は「老年薬学認定薬剤師制度」認定申請要件の対象講座として認められています。
【JPラーニング】


JPラーニング のおすすめのポイントは次の通りです!
- 保険調剤の300項目の薬事知識を4段階レベルの15講座の「テキスト」と「ドリル」でサクサク学習できます。
- 15の講座を2年・1年・ランク別・単品の4つのコースでご自分の学習計画に合わせて購入できます。
- 保険調剤に必要な知識を体系的に幅広く網羅しているので新人からベテランまでの社員研修などにも最適です。

JPラーニング では、 その他にも薬ゼミ公開講座・薬剤師セミナーなどのコンテンツも充実しています。

【かかりつけ薬剤師.com】

かかりつけ薬剤師.comは、一般社団法人 医歯薬アドバンス365が運営するe-ラーニングサイトです。
日本薬剤師研修センターの研修認定薬剤師に必要な単位がe-ラーニングで取得できます。

かかりつけ薬剤師.com のおすすめのポイントは次の通りです!
- 最短1週間で研修受講シールが届く
- 1単位からの取得が可能

【薬剤師あゆみの会 e-learnigシステム】

薬剤師あゆみの会とは、地域密着型「かかりつけ薬剤師」育成が目標の団体です。
地域の人々のヘルスケア問題に関して、特に薬物療法の面で相談・指導・問題解決に専門性を発揮するとともに、薬剤供給や情報提供に関わる地域住民の利便性を確保することを目的と役割として掲げています。
この薬剤師あゆみの会が運営しているインターネット研修システムが、薬剤師あゆみの会 e-learnigシステムです。

【PharmaStream ファーマストリーム】

インターネット薬剤師生涯教育講座「ファーマストリーム」は、「薬剤師教育研究企画委員会」(委員長 粟津荘司先生)がサービスの企画・運営ならびに教育コンテンツの企画・開発を行っています。
「ファーマストリーム」の講義では、基礎編と実務編に分けて講義の選択を容易にしてあります。
必要に応じて大学の教育科目とは異なる複数の教育科目を統合した型の講義が配信されているのが特徴です。
【薬剤師のためのインターネット研修】

杉浦記念財団は、2011年9月1日に「一般財団法人 杉浦地域医療振興財団」として発足し、2015年7月1日をもって内閣府より「公益財団法人」の認定を受けています。
スギ薬局ホールディングス運営である杉浦記念財団が提供しているインターネット研修システムが、地域包括ケアを担う薬剤師としてのスキルが身につく【薬剤師のためのインターネット研修】です。
薬剤師の方が地域包括ケアをわかりやすく学べ、その中で必要な知識、働き方、将来求められる役割まで学べる講座になっています。

スギ薬局グループは、こちらの看板でお馴染みですよね。

【一般社団法人イオン・ハピコム人材総合研修機構】

一般社団法人イオン・ハピコム人材総合研修機構は、生活者ならびに患者中心の、信頼される薬剤師育成のため、学術的に高度で、かつ実務即応の生涯学習を支援することを目的として、2005年12月8日に設立された団体です。
様々な分野の識者による解説講義映像をはじめ、 生理学やOTC販売などの基礎講座など多岐にわたり、繰り返し学習することができます。
90分相当の動画(3本:動画1本=30分前後)を視聴することで認定単位を1単位取得できます。
【ENIF club 薬剤師webラーニング】

ENIF club 薬剤師webラーニングは、薬学全般に亘って学習できるベーシックコースから、特定領域を深く学べる専門コースまで幅広い講座を受講することができます。

ENIF club 薬剤師webラーニングでは、次の4つのタイププランから選択できます!

質の高い、信頼できる研修会情報を簡単に検索することができる【認定薬剤師.com】とは

「認定薬剤師.com」は、認定薬剤師認証研修機関協議会の運営するポータルサイトです。

「認定薬剤師.com」では、本協議会会員のプロバイダーが主催または共催する質の高い、信頼できる研修会情報をデータベース化して掲載しているため、研修分野、開催地域、開催日時等から希望する研修会を、簡単に検索することができる「検索サイト」となっています。
まとめ

研修認定薬剤師に必要な単位を取得できるインターネット研修システム「eラーニング」ですが、基本的には、講座数と料金体制などが異なってきます。
料金体制も年会費制で制限なく受講できるタイプから1単位からでも受講できるものまでありますので、それぞれの環境を考慮して選んでいただくと良いと思います。
スマホで受講できる「 eラーニング 」も揃ってきていますので、上手に選択してスキマ時間を活用して単位取得できるようになっています。
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